X-MEN映画感想第五段です。 これまでのX-MEN映画の中でも高評価のフューチャー&パスト(原題:X-Men: Days of Future Past) 原作でも印象深いデイズ オブ フューチャー パストの映画版です。
ストーリー
荒廃した未来。ミュータントハンターロボット「センチネル」が跋扈する世界で、唯一それに対抗するチームがいた、それが「X-MEN」である。
センチネルの「相手の能力を吸収し、自身に反映する能力」に対抗できないX-MENであったが、唯一の抵抗手段「意識を過去に飛ばす能力」によって襲撃を事前に知り、逃げ回っていた。しかしこの方法は、常にセンチネルによってメンバーが全滅、ギリギリのところで意識を過去に飛ばして別の時間軸で助かるという消極的な方法であった。
それを回避するため、最後の手段をとることとなる。それはあるXマンの意識を50年前の過去に飛ばし、センチネルの開発を事前に阻止するという事であった。
50年のタイムジャンプによる精神と記憶の破壊に耐えうる者、超回復能力を持つウルヴァリンことローガンは意識を過去に飛ばし、全てを白紙に戻すことを決意する。
果たして過去によって絶望の未来は変えることができるのだろうか…。
感想(ネタバレ注意)
まず最初に言いたいこと、それは過去と未来どちらでも「プロフェッサーXとマグニートーの友情」が描かれているのが素晴らしい。
それでは、内容の感想。まず時間改編ものの常として、「ちょっとそりゃ都合よすぎるんじゃない?」と思うところはしばしば。ただ、それを覆すくらいX-MEN映画らしい「各人の能力を生かしたバトル演出」が繰り広げられるのが良かった。
個人的には未来世界でのブリンクの能力、地味ながらウォーパスの戦闘能力の描写が好き。
また、最大のネタバレになってしまうが、最後にハンク(ビースト)がミュータント能力抑制薬によってセンチネルの攻撃を逃れるところは、ここまでの伏線というかプロットを上手く利用して最後の逆転に繋げていると思った。
それと、最高に楽しいのは前半の見どころ「クイックシルバーの活躍」シーン。彼の超スピード能力を様々な演出で見せているのが楽しい(反面、もうこいつ一人でいいんじゃねえかと思わせるところも)。
繰り返し書くが、この映画の個人的見どころは「過去と未来、二つの世界でのプロフェッサーXとマグニートーの友情」であると思う。時間改編ものというやや複雑な物語ではあるものの、映画版X-MENにおけるこの二者が好きな人にはたまらない映画だと感じました。
【おまけ1】
原作コミックでの未来から過去へ飛ぶシーン。コミックではキティが過去へ飛ぶんですね。やっていることは映画とほぼ同じ。
【おまけ2】
過去作やX-MENシリーズからの引用されてる小ネタが盛りだくさん。
この二つのシーンとか。
ウルヴァリンお馴染みの金属探知機ネタとか
【おまけ3】
最後のおまけシーンは次回作「アポカリプス」に繋がるエン・サバー・ヌールと黙示録の四騎士。せっかくだからアポやんの口にはあの筋を付けてほしいなー。
以上、X-MENフューチャー&パストの感想でした。
邦訳本も発売済みです。上記おまけ1が気になった方に。
X-MEN:デイズ・オブ・フューチャーパスト (MARVEL)
- 作者: クリス・クレアモント,ジョン・バーン,ジョン・ロミータ Jr.,御代しおり
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2014/05/20
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