ここ10年でのアポカリプスの経歴を追う
先日お伝えした「アポカリプス ウォーズ」に関して、最も気になっているのが『本物のアポカリプス、すなわちエン・サバー・ヌール本人が再登場するのかどうか』という点です。今回はそこに焦点を絞ってみたいと思います。
アポカリプスは言わずとしれたX-MENの大物ヴィラン。日本でもカプコンの格闘ゲーム「X-MEN vs. ストリートファイター」のラスボスで登場したこともあり、有名かと思われます。
しかしここ10年で彼自身(クローンや後継者ではなく)が、Earth-616(いわゆる正史世界)に登場した場面は意外にも少ないようです。
そこで今回は個人的に知る限り、ここ10年でアポカリプスやその関連キャラクターが登場した歴史を追ってみたいと思います。
ブラッド オブ アポカリプス (2006)
最初の項目にして「最後に現代正史世界でアポカリプス本人を確認した」ストーリー。X-MEN #182~187にて展開され復活したアポカリプスとハボックをリーダーとしたX-MENが対決しています。
本ブログでもかつて「ガンビット、サンファイア、ポラリス、ゲイザーが四騎士となったアーク」として紹介。この時、敗北したアポカリプスは光の中へ逃走していったようなのですが、どうも調べてみると彼に力を与えたエターナルズに粛清されてしまったらしいのです。
これによってアポカリプスは殺されたのか力を奪われたのかどうなったのかは、エターナルズ(2008)の該当箇所だけを流し読みしても読みとれなかったところ。
ただ自分の見た限りだと、これ以降アポカリプス本人が現代に登場したことは無かったように思います。
メシアウォー(2009)
続いてはX-FORCEとケーブル誌のクロスオーバー「メシアウォー」。現代では見かけなくなったアポカリプスですが、こちらでは未来世界にて力を失った状態で登場しています。
このアポさんは明記されてはいないもののエン・サバー・ヌール本人と見ても問題ないようなのですが、未来世界であることとEarth番号が616でなく別の番号で明記されていることから「アポカリプス本人の登場の連続性」を語る場合は、別の存在としてカウントした方が良いのではないかと考えます。
アポカリプスソリューション(2010)
ダークエンジェル サーガ(2011)
アポカリプス ツインズ(2013)
続いてはアンキャニーアベンジャーズ#7から登場の双子。前項のアークエンジェルとファイナルホースメンの一人「イチスミ」の間に生まれた子供で、アポカリプスの後継者を名乗る。
アンキャニーX-FORCEから引き続きのリック・リメンダーの脚本によって実現したコンティニティで、アンキャニーアベンジャーズのメインヴィランを張る。しかしその実は征服者カーンの野望の踏み台にされる不幸な子供達で、暴力的ではあるが彼らなりにミュータントの救済を目指していたことを考えると中々感慨深いものがありました。
この二人は本ブログでも紹介済みなうえ、図らずも「エイジオブウルトロン: コンパニオン」で邦訳されるという幸運を持つ。
アベンジャーズ&X-MEN: アクシス(2014)
最後は一年前のイベント「アクシス」。善と悪の軸が反転することをテーマな作品の中で、正義の人として育ったエヴァン君がアポカリプスとして目覚めてしまうという事件が起きる。この時のエヴァンとデッドプールの掛け合いは見ものです。
「ついに」と言う感じで発生した覚醒でしたが、以外にもイベント終章であっさり元のエヴァン君に戻ってしまい、またもやアポカリプスは誌面の彼方に消え去ってしまったのでありました。
アンキャニーアベンジャーズについてはこちら
アクシスについてはこちら
【おまけ】
今回の項目からあえて外したのが「ウルヴァリン & THE X-MEN」で展開されていた「未来のクエンティンとエヴァンが、それぞれフェニックスとアポカリプスに覚醒して対決する」というストーリー。なぜ外したかというと未読だからです。
こちらは「こういう未来が待っている可能性ある~」というイメージ程度でしか触れられていないとも聞くのですが……。未読なので詳細は不明とさせてください。