昨日で本編の紹介を終えたスパイダーバースですが、最後のフォローとしてチームアップ誌の#3を紹介します。時系列としては第5話と同時期に当たるお話で、最終話に絡んだ内容となっています。
TOO MANY SPIDER-MAN
「バカバカしい!そんなものを信じて行動するなんて自殺行為だ!」
アーニャが解読した巻物の内容を信じ、インヘリターのカーンを仲間に
引き入れに行こうとするグループにスペリアーが言い放ちます。
だが、カーンと父ソーラスの確執を知るとスペリアーも考えを改め
皆を送りだします。
辿り着いたのはEarth-3123。
この世界のスパイダートーテムはなんとメイ伯母さんだった。
メイ伯母さんにカーンの二又の槍がせまるその瞬間、ポータルから飛びだしたのは
スパイダーパンク、UK、インディア、ガール(アーニャ)、
ガール(アシュレイ)だ。
いきなり「仲間になれ」と言われても当然聞く耳を持たないカーン。
スパイダーアーミーと激しい戦闘になります。
だがスパイダーパンク様の頭突きが決まると、
動けなくなったカーンはUKのウェブで拘束されます
そこにマスタ―ウェーバーからもたらされた巻物を見せられ
にわかに態度が変わるカーン。
たしかに一族の中でも立場が無く、今もこのように辺境のスパイダーマンを
狩って回るだけの扱いを受けていたところだった。
だが、トーテムの精気を吸わなければ身体を維持できないことから
スパイダーマン達と共に戦うなど考えられないというカーン。
「ならば俺たち全員から死なない程度の精気を吸えばいいんじゃないか?」
スパイダーパンクがそう提案します。
そこで全員から少しずつ精気を吸収するカーン。
5人は多少ふらつくものの身体に異常は起きない程度のものだった。
パンク達の献身的な態度も有り、彼らについていくことを決めたカーン。
後に残されたスパイダー・メイ伯母さん、ピーター、ベン伯父さんは
ただただこの奇妙な光景に口をぽかんとするだけだった。
BUGGED
一方こちらはEarth-3145に残ったスパイダーガール(メイデイ)の話。
一刻も早く敵の本拠地に乗りこまないと弟ベンジーの命が危ないと
興奮するメイデイ。
この世界のトーテムであるベン伯父さんがなだめるも、
戦いもせず引きこもっている彼に怒りの言葉をぶつけてメイデイは奥に籠ってしまう。
シェルターの壁に苛立ちをぶつけるメイデイ。
そこへベン伯父さんが慰めに来ますが、これが逆効果となり、
メイデイはベン伯父さんに飛びかかってしまいます。
二人のスパイダーマンの戦いはシェルターにダメージを与え、
先ほどメイデイが開けた壁のヒビが開いてしまいます。
そこから湧き出たのは放射線で凶暴化した無数の蜘蛛。
異常事態の発生に二人は協力して蜘蛛を外に追い出し、壁を塞ぎます。
若いとまではいかないまでも、仲間での諍いは無意味と悟った
メイデイはベン伯父さんの前から立ち去ります。
デイモスへの復讐だけはしっかりと誓って。
以上、簡単ではありますがチームアップ誌#3の紹介です。単にパンク様の頭突きを貼りたかっただけなのかもしれませんがご容赦ください。
二話目のメイデイのストーリーはここだけ読むと唐突な感じになるのですが、本編最終話でのベン伯父さんの行動を考えるとちょっとした布石になっている所で有ります。また、放射能を浴びた蜘蛛はEarth-3145に追放されたインヘリター達がそれを喰らって生き延びているという一コマに繋がって行きます。まあそんな一コマのために一話も使うなよという気もしますが。
Spider-Verse Team-Up #3 (of 3)
- 作者: Christos Gage,Tom DeFalco
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2015/01/21
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スパイダーバース単行本情報。全体のあらすじも紹介してます。