スパイダーバースエピローグの紹介です。インヘリターを追放し勝利を得たスパイダーマン達。だが最後に大いなる試練が待ち受けます。
前段はこちら
戦いを終えてそれぞれ自分の世界に戻るスパイダーマン達。
スパイダーガール(メイデイ)もベンジーの待つEarth-982へ帰る。
彼女を待っていたのは弟だけでは無かった。
ベン伯父さんに促された先にはデイモスから逃げ延びた、
母メリージェーンとボーイフレンドのウェズが待っていた。
ベン伯父さんもベンジーの祖父としてこの世界に残ることを決め、
メイデイには新しい生活が待っているのであった。
他のスパイダーマン達も続々とポータルの中へ消えていく中、
残ったEarth-616と数人のスパイダーマンは強烈なスパイダーセンスを感じる。
「がああ、これはカーン、君が原因か?」
「いいやそんなはずは無い。だが私にも感じるぞ!これは……グレートウェブだ」
マスターウェーバー亡き後の「運命を紡ぐ糸」グレートウェブを見ると
なんとスペリアースパイダーマンがモーランの短刀でその糸を切断して回っていた。
「スペリアー!何やってるんだ!?」
「まずいぞ!グレートウェブは並行世界と同義、世界の繋がりが絶たれるぞ」
カーンが青ざめます。
「なにが運命だ!定められた未来など破壊する!
未来を決めるのはこのオットー・オクタビアスだ!!」
自分に待ち受ける未来は、ピーターに精神を奪い返されることを悟ったスペリアーは
運命を変えるためグレートウェブを無くそうというのだ。
その影響は早々に出てきた。
NYの病院に入院していたマダム・ウェブは
突然全ての未来が見えなくなったと跳び起きる。
「未来が……無くなった!?」
「まずいぞ、ポータルが維持できなくなり始めている」
次元移動装置を管理していたUKが声を上げる。
ピーターはUKに頼んで2099とグウェンを元の世界に帰そうとする。
「あとは僕ら616の仲間だけだ。スペリアーもそこへの道は残すはず!
君らはすぐに逃げるんだ」
そう言うとピーター、スパイダーウーマン(ジェシカ)、
スパイダーガール(アーニャ)はスペリアーを阻止せんと動き出す。
ピーターとジェシカがスペリアーと格闘してる隙をついて
姿を消して近づいたアーニャが短刀を奪おうと組み付く。
「く、こいつどこから!放せ」
その時アーニャは短刀に書かれた文言に気付く。
「マスターウェーバーは蜘蛛の巣の芯にあり……!?」
蜘蛛の巣の中心とはモーランがシルクを呼ぶときに使っていた言葉だ。
その後、三人の同時攻撃でスペリアーから短刀を奪うことに成功する。
アーニャはグレートウェブの修復にはマスターウェーバーが必要であることを
さらに読み取り、シルクにそのことを告げる。
「……”しかし、その任は死を持ってのみ解かれるものする”って」
これまでの半生をエゼキエルに幽閉されて生きてきたシルクにとって
再び狭い蜘蛛の巣に閉じ込められて生きるなど考えられないことだった。
しかし、その時カーンがあることに気付く。
マスターウェーバーの死体の仮面を取ると、その顔は自分そっくりだったのである。
さらに自分の武器である二又の槍がマスターウェーバーの装備を開く鍵に
なっていることから自分の運命に気付いたカーンは、シルクを除けて
自身がマスターウェーバーの代わりになることを望むのであった。
一方、ピーターとスペリアーの戦いも終結を迎えていた。
「誰が本当のヒーローか思い知らせてくれる!」
「いい加減にしないか、オットー!この戦いでわかったろう!
真のヒーローとは仲間の為に自ら先頭に立てる者の事を言うんだ。
決して仲間を手に掛けるような奴ではない」
ピーターが一喝し、とどめの一撃を食らわせます。
「スペリアーはお前じゃない!僕のほうだ!」
かくしてK.O.されたスペリアーは新たなマスターウェーバーである
カーンが開いたポータルに放り込まる。
元の世界、元の時間軸に戻されたオットーはこの戦いの記憶を無くし
ピーターに身体を取り戻されるまでの少ない時間を過ごすこととなるのだった。
(このストーリーはスペリアースパイダーマン #19 に続く)
なんとか一件落着し、スパイダーUKも元の世界に帰ろうとする。
しかしマスターウェーバーが開いたポータルの中は真っ暗な虚無となっていた。
それは、UKの帰る世界、キャプテンブリテンコァのベースが
多元世界の衝突現象「インカージョン」によって消滅してしまっていたからだ。
消沈するUKだったが、気を取り直した彼は、独りになっても多元世界を
渡り歩いて戦い続けることを決意する。
その言葉に感化され、アーニャも彼についていくことになる。
最後に残ったピーター、シルク、スパイダーウーマンの三人が
Earth-616に戻って、この戦いは本当に終結する。
久しぶりのNY摩天楼、ピーターは帰りがけに強盗を一人捕まえ、
さっそくいつものスパイダーマンに戻ったことを実感するのだった。
スパイダーバース完結です。最後にスペリアーとの決着を持ってきました。スペリアーは記憶を無くし「スペリアースパイダーマン」誌の途中の時点に帰っていきましたが、これは、本来スパイダーバースはスぺスパ誌のイベントとして考えられていたことの名残であると言われています。以上、スパイダーマン集合イベント「スパイダーバース」の紹介でした。
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スパイダーバース単行本情報。全体のあらすじも紹介してます。