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Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

アメイジングスパイダーマン #14 (スパイダーバース 第6話)

SPIDER VERSE

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スパイダーバース第6話最終回の紹介です。儀式のための生贄を手に入れたインヘリターとそれを阻止すべく本拠地に乗り込むスパイダーアーミーの最終決戦が始まります。

 

前段はこちら

koto-bukiya.hatenablog.com

 

「なんだこりゃ!ゴブリン軍団かよ」

Earth-001ルームワールドは救援に来たスパイダーマン達が見たのは

ヴァーナが率いてきたゴブリン・ハウンド達と戦う

スパイダーウーマンとグウェンの姿だった。

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二人は救出できたもののシルクの姿は既に無かった。

「シルクはヴァーナが連れて帰ってしまったの」

スパイダーウーマンが無念そうに言います。

「私の弟ベンジーとシルクが敵の手に落ちた……。

これでカインが捕まってたとなると手遅れになるわ!」

 

だがその”異端”カインも既に敵の手に落ちていた。

インヘリターの居城では3つの生贄を前に一族が集結していた。

「この儀式は父の悲願でもある。

儀式を遂行して全ての蜘蛛どもを駆逐する」

生贄を前に声を上げるモーラン

「マスターウェーバーの予言、そして儀式……。

だが父が死んだ今、儀式を急ぐ必要があるのか?モーラン」

そうつぶやくデイモスにジェニックスが声を掛けます。

「父ならここに居るぞデイモス」

「どういうことだ?」

ジェニックスが取り出したのは赤いクリスタル。

彼曰く、このクリスタルの中にソーラスの情報はすべて含まれており

身体さえ作りだせばまた父は蘇るというのだ。

 

「ふん、感傷的になりおって。愚兄が」

モーランはそんなやり取りも振り返らず儀式を遂行し始める。

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まずは”異端”カインだった巨大蜘蛛の身体に短刀を突き立てる。

そこから滴る血はグレートウェブを通ってマスターウェーバーに流れ込むのだった。

「…儀式はなされる。だが、蜘蛛のトーテムがこちらへ向かってきているぞ」

マスターウェーバーは無感情にそう告げる。

「デイモスはこの部屋に居ろ。

兄弟姉妹よ!城より出でてトーテムどもを迎え撃つのだ!」

 

城から飛び出すヴァーナ、ジェニックス、ブリックス、ボーラ。

だがスパイダーアーミーも負けてはいなかった。

「マイルス!準備は良いか?こっちに来てくれ」

ポータルから飛び出してきたのはスパイダービークル、カウボーイスパイダーマン、

FFスパイダーマン達。

「ウェブウォーリアーズの登場!ジェス!あの時のバンパイアがいるぞ!」

「そうねあの女吸血鬼に一泡吹かせてやりましょう!」

そういって戦闘開始する両軍。

だがジェシカ(ブラックウィドウ)はそこにカインの衣装の切れ端を見つけます。

「あれはカインの……なんてこと!

みんな!これ以上こんな悲惨犠牲は出さないよ!!」

「女の子もな」

「女性陣もね!」

「ブタもな」

「いいから黙って」

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城内では儀式が続く。

「シルク、花嫁よ。蜘蛛の中心にいるもの」

「こんな……ことしても無意味……よ」

シルクが弱弱しく毒づきます。

「ふん、あの老人から何も聞いていなかったようだな。”蜘蛛の巣の芯”花嫁よ。

自分のことも我々の事も」

そう言うとシルクの掌を切り血を奪う。

それからモーランは第三の生贄”子孫”ベンジーの前に立つ。

「そして子孫。

これを捧げれば、これ以降新たな蜘蛛のトーテムは生まれなくなる」

モーランが短刀を振りかぶる。

だがそこへウェブスリングが飛んできて短刀を奪い去る。

スパイダーアーミーだ。

「後ろに気を付けろ、兄弟よ。卑劣な蜘蛛どもが湧いて出てるぞ」

「卑劣だって!?幼い子供に手を上げるような真似をしておいてよく言うよ。

ベンジー達を返すんだ!!」

ピーターはモーランに、スペリアーはデイモスに飛びかかる。

スペリアーのクローが一瞬でデイモスに破壊されるが、

他のスパイダーマン達も臆せず飛びかかっていく。

だが、そんな中スパイダー・ベン伯父さんだけは独りグレートウェブを通り抜け

戦線を離れてしまうのだった。

 

城内の戦いは混迷を極める。

そんな中ポータルを通りインヘリターの一員、カーンが現れる。

「カーン!モーランが呼び寄せたか」

「戦いの旅は終えたようだな。早く加勢しろ!これで大勢はこっちに来るだろう」

ブリックスとボーラが歓迎の意を見せる。

「加勢だと、兄弟。お前ら一族が俺をどのように扱ってきたかわかってないのか。

一族の縁などたった今消え失せた!」

マスターウェーバーのもたらした巻物によって自分がインヘリターの一族でないこと

それにより一族の中ではみ出し者の扱いを受けていたことを知ったカーンは

スパイダーパンク達の説得もあり一族に対立することを決めたのだ。

「メタルヘッドのブラザー!お前の力を見せてやれ」

「世界を解放せんために!」

戦局は一気にスパイダーアーミーに傾く。

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「何故だ!何故こうも計画が狂った!」

予想外の出来事にモーランが動揺します。

「誰もお前たちの計画なんて上手くいくと思ってないさ」

「うるさい!」

ピーターに対しても苛立ちを露わにする。

「あ、あんたは既に負けてるのよ……」

シルクの一言に対し、再び”子孫”に刃を向けようとするモーラン。

「何を言う!花嫁の血、異端の血、そしてこいつの血を捧げれば儀式は……」

そう言ってベンジーを捕えていたケープをはぎ取ると

中から飛び出したのは、ブタの蹄。

「な、なんだと!?」

「小さくって、可愛らしくって、ピンクのほっぺの……俺様だよ!」

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いつの間にかベンジーと入れ替わっていたスパイダーハムだった。

ベンジーは既にスパイダー・ベン伯父さんが保護し別の世界に逃げていた。

ベン伯父さんは決して戦いを放棄していたわけでは無かったのだ。

 

さらにピーターがスパイダーマン2099に通信を入れる。

「ミゲル、でっかい花火を頼むよ」

すると巨大なポータルが開き、2099とレディスパイダーによって

復活したレオパルドンが現れる。

「待たせて悪かったな、未来技術でなんとか修理することができた!」

「蒸気機関もね」

「ぐわあああ」

一撃でひねられるジェニックス。

「レオパルドン!お前なら戻ってくると信じてたぞ!!」

日本のスパイダーマン山城拓也が歓喜の声を上げる。

 

一方でもひとつの決着をつけていた。

スパイダーガール(メイデイ)の一撃がデイモスに決まり、

彼の手からソーラスのクリスタルを奪う。

「よせ!それは我が父ソーラスの!」

「これが、ソーラス?その命が私の手の中に?」

今にもクリスタルを握りつぶせん状況のメイデイだったが、

寸でのところで思いとどまる。

父ピーター・パーカー(Earth-982)をインヘリターに奪われたメイデイだったが

復讐に走ることの愚かさは重々承知で来ていたのだった。

 

それと真逆だったのはスペリアースパイダーマンだった。

スパイダーマンとインヘリターの正面衝突の隙に、

何とマスターウェーバーを殺害してしまったのだ。

「もう一度言うが最良よりさらに上の解決方法を実行できるのが私だ。

お前らのような甘ちゃんや責任逃れどもとは違う!」

その様子を見たモーランは猛り狂います。

「この狂人が!我々の未来が!!我々の将来が!!」

血気に逸ったモーランは他のスパイダーマンを吹き飛ばし

ピーターを組み伏せると精気を吸い取り始めます。

「私の王国を!私の世界を!私の未来を!!

貴様だけは許さん!どうした、最後の言葉を言ってみろ!!」

「じ、地獄へ落ちろ」

そう言うとピーターはEarth-3145へのポータルを開き、モーランと共に落ちていく。

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「き、貴様……自分も助からんぞ」

「ち、ちょっと走ればシェルターがあるよ。助かりたければ、は、走るんだな」

そう言うピーターにはもはや動く力は残されていなかった。

だが、そこに更なるポータルが開き蜘蛛の糸が伸びてくる。

シルクがピーターの意図を汲んで助けの扉を開いたのだ。

なんとか救い上げられるピーター。

モーランは放射線の中、取り残されるのであった。

 

他のインヘリター達も取り押さえられ、ウェブで縛られたうえで

モーランと同じくEarth-3145へ放り投げられた。

最後に投げ込まれる前にデイモスがメイデイに聞く。

「女、貴様が私にかけた情け、あれは一体どういうことだ?

最後にそれだけを聞かせてくれ」

「こういうことよ」

そう言うとメイデイはソーラスの魂ともいえるクリスタルをポータルに投げ込む。

「父上!」

叫びながら自分からポータルに飛び込むデイモス。

かくしてポータルは閉じられ戦いは終結したのだった。

精気を吸われ未だ動けないピーターは、

今はただシルクの腕の中で癒されるだけだった。

 

 

スパイダーバース完結です。ただし、次のエピローグも結構重要なことが語られるので全7話と思っていた方が良いのです。

今回も盛りだくさんの内容。インヘリターとの決着はもちろん、カーンの翻心やベン伯父さんの意外な見せ場など細かい伏線の回収も多々あります。中でもカーンの裏切りは唐突なように見えて「エッジオブスパイダーバース」での短編で一族になじめていない姿を描いていたり、インヘリターと言いながら精気を吸う行為を一度も行っていなかったりと伏線が張られていたのですね。(追記:カーンが精気を吸うシーンはコミック中に存在しました)

このスパイダーバースという物語、「いろいろなスパイダーマンが出てくるお祭りイベント」という顔を全面に出しつつも「過去から引っ張ってきたストーリーや伏線を余すことなく語りきる」緻密なストーリーの一面も魅力なのであります。

 

Amazing Spider-Man (2014-) #14

Amazing Spider-Man (2014-) #14

 

 

スパイダーバース単行本情報。全体のあらすじも紹介してます。

koto-bukiya.hatenablog.com

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