引き続きX-MEN映画感想第三弾です。
初期トリロジーの締めとなるファイナルディション(原題:X-MEN LAST STAND)
この後X-MENシリーズは続きますが、一旦はここでシリーズの区切りとなっています。(午後ローでいきなりファイナルを観た方はぜひとも1,2も観ていただきたいところ)
ストーリー
前作で正義のミュータントチーム「X-MEN」を助けるために自らを犠牲にしたジーン・グレイ。彼女の声に導かれてアルカリ湖に赴いたサイクロップスは復活した彼女と出会う。しかし、彼女のパワーによってサイクロップスは消滅してしまう。
その後彼女のパワーを感じたプロフェッサーXはストームとウルヴァリンをアルカリ湖に向かわせる。そこには残されたのは昏倒したジーンとサイクロップスのサングラスだけだった。
一方、悪のミュータント組織「ブラザーフッド」を組織するマグニートーは刑務所を襲撃し、強力な味方であるミスティークを助け出す。そのついでに数人のミュータントを連れて新ブラザーフッドを結成する。
そんな中、ジーンを救いだしたプロフェッサーは浮かない顔をしていた。それは彼が過去、ジーンに施した処置についてだった。プロフェッサーは彼女の無意識に眠るパワー「フェニックス」を本人の知らないところで封印していたのだった。その行為を聞き、プロフェッサーを責めるウルヴァリン。
一方、人間達はミュータントの超能力を消し去る薬品「キュア」を開発する。今ここにX-MEN、ブラザーフッド、フェニックス、そしてキュアを絡めた最後の戦いが始まる。
感想(ネタバレ注意)
この物語の最大の見どころは、物語中盤でフェニックスのパワーにてプロフェッサーXが消滅してしまうところ。
このシーンでフェニックスに相対するのはプロフェッサーとマグニートーの二人。ここでマグナスがプロフェッサー消滅の危機に「やめろ!!」と強く叫ぶのが面白いところ。フェニックスのパワーを手に入れようとする反面、チャールズ・エグゼビア(プロフェッサー)との友情も描かれているのが好印象。
もう一つはプロフェッサーが居なくなり学園をどうするかストーム、ビースト、ウルヴァリンで話し合うシーン。最後にストームが「学園は続ける」と言い切るところは良い感じ。この映画はストーム(というかハル・ベリー)がX-MENのナンバー2であるところを現してる。
その他にも「ローグとキティの恋愛模様」や「アイスマンとパイロの対立能力による対決」など見どころは多く、ラストバトルもトリロジーの締めとなる大規模なものとなっている。
このシーンの後のマグニートーの決めポーズが格好良すぎて笑えます。
【おまけ1】
今作はジーンの髪が長く、ストームの髪が短くなっているのが面白いところ。前作はジーンが短く、ストームが長い髪の毛。全く逆に入れ替わっている。白髪と赤毛というキャラを現すシンボルとも相まって視覚的な面白さを出している。
【おまけ2】
自分のフェイバリットキャラクターであるジェイミー・マドロックス a.k.a. マルチプルルマンの唯一の活躍シーンがおとり役なのが悲しいところ。でも、登場時の「7つの銀行に同時に強盗に入った」っていう紹介と、分身を使ったおとり能力の使い方がいい感じなのは救いどころw
物語としては1<2<ファイナルとどうしても話が大規模になり、キャラの表現が少なくなってしまうのは寂しいところ。最初にも書きましたが、余裕のある方は1、2も併せて観ていただくと、そのあたりも気にならず、楽しめるのではないでしょうか。