現れたレッドスカルのテレパシーにより意識を奪われたハボック、ローグ、スカーレット・ウィッチ。
なんとか意識だけは残っているマグニートーに向けてレッドスカルが講釈をぶつけます。
「蒙昧な貴様らにはわからないだろう、遺伝子的に劣る貴様ら豚共は
人間の召使いとして管理されることによってのみ生きられるのだ」
そして続けざまにプロフェッサーXの死を蔑ろにし、娘との関係を揶揄し、挑発を続けるレッドスカル。
マグニートーの怒りは沸きあがっていきます。
レッドスカルはテレパシーでマグニートーを跪かせると、彼の頭を踏みにじります。
「哀れな豚よ。這え、這いつくばって服従を誓うのだ!」
「……ち、誓うさ。貴様を殺すことをな」
マグニートーはテレパスの隙をついてエイハブの銛を操ると、レッドスカルを背後から殴打します。
そのショックで意識が戻る三人。
「スカルの奴が這いつくばってる。今度はあたし達の番だよ!」
ローグの号令で戦闘が始まります。
ローグがエイハブを吹き飛ばし一対一に持ち込む。
ハボックが亀のムゼーにブラストをぶつけるも、ゴートフェイスガールがそれを中和する。
ダンシングウォーターの水触手が鞭のようにハボックを襲うと、そこへマグニートーの鉄骨が飛んでくる。
フェイ・ランの呪詛で吹き飛ばされたマグニートーとスカーレット・ウィッチが建物内に退避すると、そこには頭を切り開かれてエキスを抽出されているミュータント達が拘束されていた。
その様子に怒りを燃やしたマグニートーは能力を全開にする。
「レイシスト共め!貴様達は超えてはならぬ線を超えた!
貴様らには慈悲も許しも無い!マグニートーの怒りを見よ!!」
「マグニートー!やめなさい!!」
スカーレット・ウィッチの静止も虚しく、周囲から集められた無数の鉄骨や鉄板がS-MENを取り囲むと一握りに押しつぶす。そこには生き物の気配も無い鉄の塊が残るだけだった。
「なんてことを…」
「子供は黙ってみていろ」
マグニートーはスカーレット・ウィッチを拘束するとレッドスカルに歩み寄ります。
「よせ、プロフェッサーは、チャールズ・エグゼビアはまだ、そこに…」
「うるさい、エグゼビアは死んだ」
ハボックも吹き飛ばし足元のレッドスカルを睨む。
「次は貴様の番だ、レッドスカル。貴様に磁力は使わん、この手で葬ってやる」
馬乗りになって強烈な殴打を繰り返すマグニートー。
レッドスカルの仮面が割れ血まみれの顔があらわになります。
「哀れだな…マグニートー…。
友のために戦ってるというのか…。
チャールズの脳を持つ私にはわかる…、奴は貴様に対して友情など感じていない」
マグニートーの手が止まります。
「奴は貴様を恐れていただけだ、自分が居なくなった後の世界で、誤った世を導こうとするお前のことをな」
マグニートーは背後に転がる巨大な瓦礫を拾い上げる。
「チャールズ・エグゼビアは知っていたのだ…、
二人の間には決して相容れぬ壁が有ったことを、
主義の違いが立ちはだかっていたことを!
……貴様も同じだろう、マグナス?」
マグニートーは瓦礫をレッドスカルの頭に振り下ろし、完全に叩き潰します。
目を伏せるハボックとスカーレット・ウィッチ。
マグニートーを拒絶するローグ。
長い沈黙の中、不意にレッドスカルの体から強烈な赤い光が放たれます。
「これで勝ったつもりか。どこまでも及ばぬ奴らよ」
強烈な光に吹き飛ばされる面々。
「貴様等は人の殻たる肉体を破壊したに過ぎん。
今、生まれ出でん!我こそがオンスロートだ!!」
二十ページに渡って延々とレッドスカルに罵倒され、スカーレット・ウィッチからはモノローグで苦言を呈され、最後には教授の言葉でディスられたマグニートーがしたことがレッド・オンスロートを生み出すという、エリックさん散々な回でした。
ついに爆誕したオンスロート。物語はこのままAVENGERS & X-MEN AXISに続き、イベントはVS巨大オンスロートというクライマックスから始まります。
ストーリー的にはアクシスに続くとは言え、これにて第一期アンキャニーアベンジャーズは最終回。X-FACTORとこの作品をアウトプットしたくて当ブログを立ち上げた自分としても、感慨ひとしおなところです。
【 登場キャラクター】
ハボック、ローグ
マグニートー、スカーレット・ウィッチ
レッドスカル、S-MEN
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