「AMAIZING X-MEN」#15の紹介です。
かつて本サイトでも取り上げた「ジャガーノート復活」の物語が完結しました。数年前のストーリーでケイン・マルコからX-MENのコロッサスに力を移した魔人サイトラックが再び帰ってきます。果たして静止不能の力を手に入れるのは善か悪か。
数世紀の過去から人類世界で暴虐を尽くしてきた魔人サイトラック。
ある時は鉄の拳を持つ僧侶に、ある時は至高の力を持つ魔導士によって退治されてきた。
20世紀、その力は紅の宝玉に封じ込まれていた。
しかしその輝きは人間を魅了し、引き寄せられた人間をサイトラックの下僕とする。
かつてはケイン・マルコという男に宿っていた力は放逐され、
サイトラックは地上から姿を消していた。
しかし、その力が帰ってくる…。
東南アジアの密林深く、突如赤く光る石の塔が現れる。
現地のゲリラが塔を調べると美しく赤く光る宝石が供えられていた。
しかし、それに近づくものは悲鳴と共に二度と塔から出てくることは無かったのだった。
そんな悪夢にうなされて目覚めたコロッサスはベッドサイドのキャンバスに
夢で見た風景を描き始める。
同じくベッドから目覚めたドミノはそんな行動を訝る。
「ピーティー、何してるの?」
「感じたんだ、いや見たんだ」
「何を言ってるの?」
「クリムゾンルビーだ。サイトラックが地上に帰ってきた」
そう言って描きあげられた絵は密林に現れた石の塔の風景だった。
翌日、体育館ではピクシーのためにスカーレット・ウィッチを講師に迎え、
魔法の特訓が行われていた。
「いやーだって!魔法なんて食らったら死んじまうだろ、俺!」
「大丈夫だって。ユニコーンに変身する魔法だって言ってるからさ、
協力してやれよ」
嫌がるロックスライドをアイスマンが説得します。
「駄目だよう、大変なことになっちゃう」
「そのためにワンダを呼んだんだろ。頑張ってみろって」
ナイトクローラーに促されたピクシーはワンダからアドバイスを受け、ロックスライドに向けて昏倒の魔法を放つ。
結果、ロックスライドはバラバラに破裂する。
泣きそうになるピクシーだったが、ナイトクローラーの言葉が追い討ちをかける。
「じゃあ、もう一回やってみようか」
コロッサスは夢で見た塔の絵を持ってストームの元を訪れていた。
サイトラックの復活を感じたの調査に行くべきだと言う。
ストームは調査には同意したが、コロッサスの同行は認めなかった。
それもそのはず、かつてコロッサスはサイトラックの力を得て
強大な力とその危うさを同時に持っていたからだ。
必然ともいえるストームの判断だったが、納得のいかないコロッサスは
自室に飾られたかつてのチーム写真に八つ当たりするのであった。
コロッサスを置いて東南アジアに向かったX-MENメンバー達。
塔の内部にはサイトラックを模したレリーフなどが並び、
いかにもな雰囲気が漂っていた。
斥候から帰ってきたノーススターが表情を変えずに報告をもたらす。
「見つけたよ」
「宝玉があった?」
「残念ながら」
そこには赤く光るルビーのような皮膚を持つ巨大な魔物が咆哮していた。
「こっちの方は要らないのにね」
一方、ジーングレイ学園ではピクシーが自室で今日の復習をしていた。
「モルペウスー、霧となって包み込めー、モルペウス…」
そんなピクシーの元にコロッサスが訪れていた。
「ピクシー、君の協力が必要なんだ」
有無を言わせぬ迫力で迫る鋼の講師にピクシーはただ固まるしかできなかった。
かつてサイトラックの依り代ともなったことのあるコロッサスなので、調査に連れて行かなかったストームの判断は正しいのですが、どうにもストームって怒ってばかりの印象でコロッサスに肩入れしたくなってしまいます。そのコロッサスはコロッサスで、物に当たったり生徒をびびらせるような詰め寄り方をしてはいけないと思います。
それより何より今回の見どころはピクシーことミーガン・グウィンちゃんの表情豊かなところではないでしょうか。ナイトクローラーがちょっと酷い事言って困らせてる気持ちも少しわかります。
Amazing X-Men Volume 3: Once and Future Juggernaut
- 作者: Marvel Comics
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