X-FACTOR TPB第18巻の続きです。
ローナ(ポラリス)編。
#243 "Breaking Points: Five Days That Will Change X-Factor Forever Day Three"
「ローナの様子がおかしいんだが何かあったのかい」
「ああ、毎年この時期は暗くなるのもしょうがないんだ。
今日は彼女の父と母の命日でな、両親が乗った飛行機が墜落したんだ」
「ローナの父って・・・マグニートーだろ?」
「そっちじゃないよ。彼女の母親とその再婚相手、育ての親だよ」
一方そのころレイラは。
「…来ない」
ローナは部屋にいたロングショットに何気なく両親の思い出話を始めます。
ふとつまずいた拍子に手に持っていた両親の写真が床に落ちる。それを拾ったロングショットは写真に残された残留思念を読み取ってしまいます。
その様子から、彼が写真から何かを読み取った様子を感じたローナは、ロングショットにその内容を問いただします。両親の命日に落ち込んだ気持ちだった反動か、話をはぐらかそうとするロングショットに対し彼女は激昂すると、能力で彼を締め上げはじめる。
興奮した彼女は駆けつけたハボックの静止も振り切り、口を割らないロングショットに業を煮やして、今度はテレパス能力を持つモネも締め上げ始めた。
なんとかその場はレイラの仲裁で納められ、改めて写真の秘密をローナに伝えることとなった。ロングショットがサイコメトリーした内容を、モネのテレパシーを中継してローナに伝えようというのだ。
場面は過去、飛行機の中に変わる。
幼少のローナが目を覚ますと、操縦席の父アーノルドと母スザンナの前にミュータントテロリストのマグニートーが現れ、彼の強力な磁力で飛行機をバラバラにするのだった。
だがこれはモネがローナを守る為に作り上げた偽のイメージだった。真実を求めるローナは、ロングショットの記憶にアクセスする。
その内容はあまりにも悲惨なものだった。ローナが自分の実の娘でない事に気づいたアーノルドは飛行機の中でそのことをスザンナに問い詰めます。互いのすれ違いは議論を喧嘩に変えていく。その喧騒に目を覚ました幼少のローナは操縦席で喧嘩をする両親を目撃してしまい、そのストレスから能力を暴走させ自分で飛行機を破壊してしまうのだった。
自分から両親を奪った仇だと思っていたマグニートーが命の恩人で、誰あろう自分自身がこの悲劇の引き金を引いていたという事実にローナの心が完全に閉ざされてしまい、深い深い狂気の闇に落ちていくのであった。
結構なローナのオリジンに迫る話。狂奔した彼女はどうなるのか、次回に続く。