本当に最悪!?10人のワーストX-MAN
昨日紹介した「X-MEN: THE WORST X-MAN EVER」の発表に合わせてか、大手コミック情報サイト NEWS ARAMA にて「10人のリアル最悪なX-MEN」という記事が公開されていました。今回はそちらを紹介したいと思います。
記事では「最悪なX-MEN」10人をランキング形式で紹介……と、ここまで書いておいてなんですが、個人的にはこういった過去の設定や見た目をイジって"最悪だ"とか"ダサい"という企画はあまり好きではないのですね。
ですので、ランキングを紹介しつつ、「これらのキャラはその当時はこんな風に活躍していたのですよ」と知っている限りお伝えできればと思います。
まずは10~6位を一気に。
10位 サイファー
9位 カリスト
8位 ジョセフ
7位 スキン
6位 シャッタースター
サイファーやスキンは能力の地味さを持ってランクに入っています。ですが二人とも有名Xチームのレギュラーを張った堂々たるキャラクター。特に最近のサイファーなどはその地味な「翻訳」能力を拡大解釈して、銃弾の起動から肉体言語まで読みとって無敵のキャラとなっています。
カリストは腕を触手に変えられた不幸からランクイン。っていうかカリストをX-MANというのはいささか難しいような。ジョセフについては編集の都合という不幸な身の上からその地位を落してしまっているところが有りますね。
シャッタースターについてはもはやこの手の記事の常連というだけで特別妙なキャラクターでもないのですよ。純粋なファイターキャラとして活躍した普通のX-MANです。
5位 ステーシーX
ちょうどNEW X-MENとEXTREME X-MENが開始された2002年頃、UNCANNY X-MEN誌で登場したちょっと怖い見た目のミュータント。前述の2誌が人気を博し、そのしわ寄せでメンバー振るわない状態のX-MENに加入しました。この人のキャラが弱いというよりはこの頃のアンキャニー誌自体がちょっと縮退気味だったのが原因かもしれません。
4位 マロウ
この人こそ何でこういうところで揶揄されるのかわからないキャラ。元々モーロックスにてカリストの娘的キャラとして登場。97年頃はX-MENでもメインの新キャラとして華々しくデビューし、格闘ゲームでも有名。最近でもX-FACTORやX-FORCEに出演して、そこまで「酷い」キャラ扱いされることは無いと思わせるキャラです。
3位 マゴット
4位のマロウとセットで語られることの多いミュータント。確かに「何でも食べる蟲を操る」という能力は特異ではある。確かにぱっとすることなく、なんとなく退場してしまったキャラクターである。2003年頃のウェポンX誌で死亡したかに思われていましたが……。
2位 Xマン
AOA世界から現れた最強の存在、ネイト・グレイ。彼はその華々しいデビューからぐんぐん下り坂を降りて出番が無くなっていったことがよく言及されます。この人の不幸なところは「バックボーンに謎が一切無い」所だと思います。同一人物のケーブルはいきなり未来から現れたため、ネタが尽きたら「実は過去(未来?)でこんなことをやっていた」という因縁付けをすることができました。だがネイトは生まれてすぐに成長したため背景となる時代がなく、そもそも出身世界のAOA世界も無くなってしまっています。個人誌を持ったとしても「因縁のあるキャラ」が全く居ない状態ではそのキャラクターを生かすことはできません。ある意味「生まれが不幸なキャラ」であるといえます。
1位 アダムX
最後はサマーズ家三男問題に決着をつけたと思ったけどそうでもなかったアダムXさん。この人については、もうその見た目でしょうがないということころがあります。そんな彼ですが最近ダークX-MENに登場したときはコスチュームではなく私服で登場。違和感有りませんでした。
ちなみに前述の「サマーズ家三男問題」は邦訳版デッドリージェネシスにも登場したガブリエル・サマーズがその人であるとして決着しています。
【おまけ】
三位に登場した蟲使いのマゴット。前述の通りミュータント収容所ネバーランドで死亡したと長らく思われていましたが……
つい先日発売されたアンキャニーX-MEN#600にモブキャラとして登場。まあこれをもって生きてた死んでた言うのは野暮ですが。