スカーレットスパイダーズ #1-3 【スパイダーバースタイイン】
スパイダーバースタイイン「スカーレットスパイダーズ」の紹介です。インヘリターの身体がクローンであると睨んだクローンチームはその元凶を絶ちに行動します。
前段
第一話
ピーター・パーカーのクローンであるカイン a.k.a スカーレットスパイダー、同じく異世界のクローンであるベン・ライリー、そしてアルティメットユニバースのピーターのクローンであるジェシカ・ドリュー a.k.a ブラックウィドウ。三人はインヘリターのクローンの元を絶つためEarth-802にやってきた。
「スペリアーからもらったクローキングデバイスは、私たちの”匂い”は隠すけど
姿までは隠せないんだから、どうにかしないとね」
敵の本拠バクスタービルディングはジェニックスによる思想矯正が行われていた。
初めは患者の振りをして潜入していたが正体がばれてしまい守衛が押し寄せる。
守衛たちと併せて現れたのはこの世界のアイアンマン。
この世界はジェニックスが完全に支配しており、アイアンマンもその配下だった。
何とかアイアンマンを倒した三人は彼のアーマーを奪い、
カインとジェシカを逮捕したと偽装して再度バクスタービルディングに潜り込む。
そこへ、アイアンマンを出迎えに守衛責任者が現れる。
責任者はFFの一人、ジョニー・ストーム a.k.a ヒューマントーチだった。
第二話
「ピーター・パーカー、このバクスタービルディングに殴り込みとは信じられんな」
ジョニーは侮蔑の言葉を投げつけます。
ピーターへの侮辱に耐えられないカインは偽装の手錠を解いてジョニーに殴り掛かる。
フレームオンして対抗するジョニーだったが、アイアンマンの中身が
偽物であることまで見抜けなかったのか、ベンの一撃を食らってK.O.される。
バクスタービルディングの中には何百何千というインヘリターのクローンが眠っていた。
それだけでは無くジェニックスの残酷な実験で蜘蛛とも人間ともつかなくなった
異世界のスパイダーマンの身体も保管されていた。
ジェニックスは蜘蛛のトーテムをクローンし、食料としようとしていたが
それだけは上手くいかなかったらしい。
異世界の仲間の無残な姿を見てベンは消沈し、カインは怒りに震える。
そんな二人の前に遂にジェニックス本人が現れる。
第三話
ジェニックスに対しベンとカインは激しい怒りをぶつける。
特にカインは”異端”としての力の片鱗を見せてジェニックスを圧倒し、
彼を刺し貫き絶命させる。
だが、ここはクローン生産の本拠地、すぐさま培養槽から新たなジェニックスが現れる。
そうして戦っている間にもカインの怒りは増し、彼の姿を異形の蜘蛛に変えていく。
それは”異端”カインを手に入れようとするインヘリターの思うつぼでもあった。
ベン・ライリーは考える。
自分の世界では、ピーター・パーカーは伯父を失い、グウェンを失い、
その上自身のパワーまでも失った。
そして自分にスパイダーマンとしての地位と心意気を譲ってくれた。
その結果、ベンは幾度となく世界を救い、さらにジェイムソンとの対立も解消
正真正銘ヒーローとして湛えられるようになった。
ピーターが決して手に入れられなかったものを得られたのだ。
そして今、目の前のジェニックスを止めなければ
全てのピーター・パーカーが消えさってしまう。
そう考えたベンはジェシカにカインの様子を見守らせると、
バクスタービルディングの屋上武器庫に上った。
ジェニックスが追いつく間もなく、
大量のプラズマキャノンの弾丸を抱えたベンが爆発する。
その爆発は全てのインヘリタークローンを巻き込んでビルを破壊するに十分だった。
こうしてインヘリターのクローンは失われベンは命を賭して指名を果たしたのだった。
ただ一つ誤算だったのはベンの死を目の当たりにしたカインがインヘリターへの
怒りを最大に燃やし、”異端”としての力を増しながら復讐に走ってしまったことだ。
ジェシカが止めるのも聞かずEarth-001へのポータルに飛び込むカイン。
そこにはただベン・ライリーのマスクの切れ端が残されるだけであった。
クローンチーム vs. ジェニックスの戦いは勝利を収めた物の最終的にはカインの暴走という結果を生んでしまいました。ベン・ライリーが覚悟を決めるくだりはちょっと読解に自信の無いところではあるのですが、Earth-616ではない異世界では彼はピーターではなしえなかった成功を得ているというのが興味深かったところですね。
Scarlet Spiders (2014) #1 (of 3)
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