エクスティンクション・アジェンダ #2 【バトルワールドレビュー】
エクスティンクション・アジェンダ第2話の紹介です。ジェノーシャの疫病禍を解決するためX-MENからトリアージとローグを攫ってくることを決意したハボック達。果たして作戦は成功するのか。
第1話紹介はこちら
ミュータント安住の地Xシティを治めるバロン・レイチェルは
ハボック達の急襲を聞きつけ急ぎ現場に駆け付ける。
「警戒レベル・オメガ。場所は野球場。
私の元に集いなさい、X-MEN」
レイチェルは街中のX-MENに召集をかける。
X-MEN達が集まっていたグラウンドでは激しい戦闘が繰り広げられていた。
ハボックのブラストが炸裂し、リクターの起こす地震は大地を割る。
その時アノールをかばったキティがブラストの直撃を受けて倒れる。
血を流す彼女をナイトクローラーが病院にテレポートさせると、
女医のレイスはこのダメージはトリアージの回復能力が必要だと言い
ナイトクローラーに連れて来るよう命じる。
対するX-MENも負けてはおらず、ローグのファストボールスペシャルで
アンダーソンの乗る飛行機を撃墜する。
上空からのフォローが無くなり、レイチェルも駆け付けた事を知った
ハボックはカルマに連絡を入れる。
「シャン、ウィケッド、計画変更だ」
ウィケッドがグレイ一族の亡霊を呼び出してレイチェルに隙を生みだすと、
そのフォローに現れたローグを、今度はカルマの感応能力で操ることに成功する。
ローグ、そしてリーダーであるレイチェル・グレイを無力化し
にわかに趨勢を引き寄せるハボック達であった。
一方、ナイトクローラーは何とかトリアージを見つけて病院に連れてくる。
出迎えたレイス医師は豹変してナイトクローラーを吹き飛ばす。
なんとレイスはミスティークが化けた姿であり、
すべてはトリアージを確保するための作戦だったのである。
ローグを抑えたハボックは撤退の準備を始める。
「トリアージをここまで連れてこい!ミスティーク」
「馬鹿言わないで、ハボック」
「シャン!移動だ。テンパスを操れるか!?」
ミスティークが合流しテンパスを抑えるジェノーシャチーム。
タイムバブルを展開しこの場から去ろうとハボック達に対し
意気衰えないウルヴァリンが追いすがる。
「容易く逃げられてたまるか!」
「ウルヴァリン!?」
「ローガンだ!お前ら逃げられると思うな!」
「ローガン、よせ!」
ビーストの制止も聞かず、ポータルに飛びこんだウルヴァリンだったが、
行きついた先であえなくカルマに意識を奪われる。
「残念だったわね」
そして他の連れて来られたメンバーと共に牢に収監されてしまうのだった。
トリアージとローグ、目当ての二人を確保して作戦を成功させたはずなのだが
元々は同じチームの仲間との戦いはジェノーシャのメンバーを消耗させていた。
待ちかまえていた遺伝子エンジニアのクルージはねぎらいの言葉も早々に
トリアージを研究室に連れて行こうとする。
「ちょっとしたテストがあるのでね、そのヒーラーを連れてきてくれ」
その態度にレーンが反発する。
「ちょっとしたテストだって!?
私たちがどんな思いでX-MEN達と戦ってきたと思ってるんだい!」
「止めないか、レーン」
「なんだいハボック!あんたも一緒なのかよ」
レーンは勝利を喜ぶことも無く独り部屋に戻るのであった。
研究室では早速クルージが作業にかかっていた。
「これで疫病を無くせますよ、キャメロン・ホッジ殿。
ミュータントという名の疫病をね」
そう言ってトリアージの能力をホッジの遺体に向けて使うのであった。
一方X-CITYでは荒れ果てた野球グラウンドでレイチェルとビーストが
今回の件を省みていた。
「トリアージ、ローグ、テンパス以外に攫われたのは誰なの?」
「ボムシェルとグレイマルキン、あとウルヴァリンだね」
「そう、まずは私たちの仲間を助けないとね」
そしてレイチェルは決意の表情でこう続けます。
「そしてやはりジェノーシャの疫病禍は見過ごせない…。
私たちは救済に動かなくてはならないわね」
「だがそれには食料もなにもかも不足しておるよ」
「そう、だから私たちの国は隣国へ侵攻しなくてはならないかもしれない…。
戦争の始まりよ」
状況説明的な第1話から一転、全編バトル編の第2話でした。
数に劣るジェノーシャチームでしたが、カルマの能力がフルに発揮され
X-MEN側の複数人を同時に操ることで作戦を成功させてしまいました。ジェノーシャについて行ってしまったウルヴァリンが次の回のカギになるのでしょうかね。
そして最後のレイチェルの言葉。戦争というのは最初ジェノーシャとのことかとも思ったのですが、ひょっとしたらバトルワールドの隣国ということかもしれません。シークレットウォーズ予告当初は国盗りバトルのような噂もありましたが、今のところ各国がそれぞれ独立したストーリーをやっているだけの状態。終盤に向けて国同士のぶつかり合いがあるのだとしたら面白いですね。
最後に、今回の見どころは何といってもアーティストのデ・ジャンドメニコの筆が描く多数のX-MEN達。マゴットやDr.レイス、グレイマルキンやインクといったマイナーなキャラまで出てきて華やかな事この上ない状態でした。
E is for Extinction: Warzones! (E Is for Extinction / X-Tinction Agenda)
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