X-FACTOR TPB vol.18: Breaking Points (3)
X-FACTOR TPB第18巻の続きです。
今回はテレサ(サイリーン・バンシー)編。
#244 "Breaking Points: Five Days That Will Change X-Factor Forever Day Four"
テレサ・キャシディは、以前悪魔ジゼベルから告げられた「選択」については悩んでいた。不安はアルコールを呼び、そのアルコールは彼女に亡くなった父ショーンの幻影を見せる。
一方、ローナの狂乱は激しさを増していた。台所の刃物やロングショットのナイフを振り回して暴れる彼女の視点は定まっていなかった。
モネがテレパシーで昏倒させてその場は納めるも、ローナを案じるアレックスは彼女がこうなった原因でもあるモネに辛く当たるのだった。
仲間の離散と狂心、そして父の幻影からの甘言に心の落ち着かないテレサだった。しかし独り悩む彼女の部屋にレイラが現れ、その選択は自分自身で行わなくちゃいけないと励ますと、テレサに力を貸すと言うのだった。
レイラの魔法陣に立つテレサ。目を開けるとそこは英国アイルランド地方のストーンヘンジで、待ち構えて居たのはかつて自分が倒した女神モリガンだった。
友人を救いたいというテレサの願いに、代わりに自分の力を受け継いで欲しいと返すモリガン。父を亡くし女神の力を受け継いだ彼女は、2000年に及ぶその使命に飽いていたのだ。
父を亡くした気持ちに対する同情も有ってか、取引を受けるテレサ。彼女のソニックスクリームがモリガンを貫くと、その声は現実のローナの耳にも届く。目を覚ましたローナの眼は正気を取り戻していた。
そして、探偵社には新たな姿でマドロックスの前にテレサが現れていた。
「こんばんは、ジェイミー」
「テレサ……どうしたんだ、一体?」
「お別れを言いに来たの。
あなたと過ごした日々は楽しかった、本当よ。
でも、もうお互いの道を行く時がきたの。
大丈夫、助けが要るときはすぐ駆けつけるわ。
ありがとう。あなたのこと忘れない……」
そう言うと女神モリガンの力を得た彼女は光の中に消えていった。
「テリー?」
マドロックスの声に応えは無かった。
「テリー……」
意外な展開でのテレサの離脱。彼女がローナと仲良くなっていた描写は#237で描かれていたところ。ただ、どうしても1960年代からX-MENに参加してる最古参の一人とも言えるポラリスと、1981年のスパイダーウーマンでデビューし、その後も若手チームに所属することの多かったサイリーンとでは、下手をすれば親子程の年の差があってもおかしくないんじゃないかと思ってしまいます。まあ、個人的な印象ではありますが。
さて次回はブレイキング・ポイント最終章。いよいよあの人の移籍話になります。