映画ローガンの良かった点3つ、気になった点3つ
映画「ローガン」観てきました。噂にたがわぬ素晴らしい出来で、もう一度劇場に足を運ぼうかと思っているほどです。
さてそんな満点の映画、各方面で絶賛されているとは思いますので作品自体の出来については他のサイトに譲るとして、今回は作中で特に自分が気に入ったところ、そして微細ながらも気になった点を挙げていきたいと思います。
(映画の内容に触れる点もあります。鑑賞前の方はご注意ください)
気になった点3つ
さて先に気になったところを。
X-MENペーパーバックの出所
作中「コスチュームを着たヒーローなんて現実ではないんだ」と示唆されるために何度も出てくるX-MENのペーパーバック。あれはどこから持ってきたんでしょう?
(画像は公式サイトより引用)
ローラの持ち物らしくはあるのですが、作中で示される研究所はとても実験台の子ども達にこういった娯楽物を与える雰囲気じゃなかったんですよね。
これならいっそローラがプリングルスを店から持ち出すシーンでついでに出せばいいのに…とも思いました。でもそれだとX-MENのマンガじゃなくなっちゃいますね。
日本刀のカット
ローガンが隠遁生活をしている部屋の中に「日本刀」がちらっと写るシーンが有ります。あれは前作「SAMURAI」から繋がるものなのでしょう。
ですが、あれ?「X-MEN:フューチャー&パスト」で歴史変わったんじゃなかったっけと思うとちょっと気になりました。まあローガンの日本好きは変わらないでしょうから個人的に持っていただけかもしれません。
国境を越えれば助かる
映画終盤、エデンに居た子供たちは追手から逃れるために国境を目指します。このところでどうしても気になってしまったのが「国境ってそんな簡単に越えられるものなの?」「それにこんなに力のある研究所なら国境を越えたくらいじゃ逃げられないんじゃないの?」というところ。
「エデン」でそれなりに身を隠して暮らしていた子供たちが行動を起こすきっかけとなる何かがもう一つ欲しかった。それともこのあたりは何か他の作品のオマージュや様式美のようなものなのでしょうか。
良かった点3つ
さて重箱の隅をつつくような無粋な突っ込みはこれくらいにして、個人的に気に入った点を。
「リーヴァーズ」が出なかったところ
研究所から脱走したローラを追う刺客として、X-MENのヴィランとしては有名なサイボーグ集団「リーヴァーズ」が登場します。
が、日本語字幕で見る限り「リーヴァーズ」の名前は出てきません(言語の方では喋ってたようにも聞こえましたが)。
ドナルド・ピアーズを初めメンバーもあくまで「肉体の一部を機械化された武装集団」といった雰囲気で、いわゆる「ヒーローに対するヴィラン」といった雰囲気を持たないことを徹底していました。これが映画の雰囲気に合っていてとても良かった。
(画像は公式サイトより引用)
ローラの足の爪
これについては出てきて当然ではありますが、ローラのクローがちゃんと足からもでてきたのが良かったですね。
というかローラのアクションは、年齢と体格を小さくしたことを意識して小回りの利いた動きをしていて、それがローガンを大味なアクションと対比になっていてとても良かった。
チャールズ・エグゼビアの登場
この映画「ローガンとローラとチャールズ」の3人旅の映画だったんですね。これは全く知らないで観始めただけに、とても嬉しかった点です。
また、その旅の中でも「チャールズとローガン」「ローガンとローラ」という二つの子弟関係なされているところ。それとは逆に「親子3代で旅をしている」と見せるところ。そのどちらもあったのが素晴らしかった。
(画像は公式サイトより引用)
劇中、世話になった家族と夕食を共にするシーンはある意味一番泣けるシーンと思いました。
以上「良かった点3つ、気になった点3つ」でした。
この映画の評価は散々他のサイト、メディアで紹介されていますので、ちょっと変化球気味に記事を書いてしまいました。
ですが、最初にも書いた通り映画の出来は素晴らしいの一言。「もう一度劇場にいこう」なんて自分ではありえないことを思うほどの映画でした。
ウルヴァリン好きな方はもちろん、「X-MEN知らない」「最近たくさん出てるヒーロー物映画は見飽きた」なんて人にもぜひ見ていただきたい。そしていろいろな人の感想を聞けたら嬉しいと思います。
今回の映画のイメージ、ここから取られているところも多いのではないかと思います。
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