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映画X-MEN ZERO ウルヴァリン 感想

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X-MEN映画外伝である、ウルヴァリンのオリジンを語る本作について。まさしく「スピンオフ」という言葉がふさわしい本作の出来は…。

 

ストーリー

1800年代、ミュータント能力に目覚めたローガン(ウルヴァリン)は、兄と名乗るビクター・クリード(セイバートゥース)と共に数々の戦争を生き延びていった。

そう、二人は「ヒーリングファクター」という特殊能力を持つことで通常より長命、かつ超回復能力を持っていたのだった。

そんな二人はやがて「チームX」という特殊部隊に所属することになる…。

 

感想

ずばり言ってしまうと、個人的にはこの作品はX-MEN作品の流れに乗っかった「スピンオフ」であり、それ以上でもそれ以下でもない、なんとも言えない作品であるということ。

 

そもそもウルヴァリンの出自自体が、アメコミの長い歴史の中で改編を繰り返され、わかり辛くなっている。それを2時間の映画にまとめようとするのは無理があるというものです。

 

さらにそこにセイバートゥースとの因縁や、ウェポンIXの出演(あえてデッドプールとは言わん!)を乗っけようとして、観ている人に何を伝えたいのかはっきりしない作品になっていると感じられます。

 

ただし、ストーリーを無視してキャラクター「のみ」に目を向けるとすると好きな点も有り、ファン待望のレミー・ルボー(ガンビット)の登場や、ラストバトルのウルヴァリン&セイバートゥースの共闘など燃える展開も有り。

 

特にガンビットの魅せ方は中々に上手く、物語に深く絡ませないことで、このキャラクターの「ちょっと軽薄でありながら義理堅い」性格を上手く見せていると思う。エネルギーチャージという能力の見せ方も素晴らしい。

 

以上、これまでのX-MENシリーズと違ってちょっと辛めの評価になってしまった本作。

そもそもウルヴァリンというキャラクター自体が、最初に述べたように長い歴史の中で複雑になりすぎているということがあるせいかと思います。

 

個人的には、X-MENシリーズとしてではなく、キャラクター物の映画として割り切って観るのが良いかと思う作品であると思います。

 

【おまけ】

本作品にはチームXの一員としてウェイド・ウィルソンが登場し、最後には「デッドプール」としてラストボスとして立ちはだかります。

しかしそんなことは無かったかのように、2016年にちゃっかりと「デッドプール」主演の映画が公開されています。こちらはちゃんと赤いコスチュームにおしゃべり傭兵として活躍している模様(自分は未視聴なので詳細は不明です)

 

 ガンビット格好いいよ、ガンビット。

ウルヴァリン:X-MEN ZERO [Blu-ray]

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こっちもソフト発売してるようですね。

 

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