スパイダーマンと7つの卒業写真
マーベル公式サイトに「スパイダーマン:ハイスクールイヤー」と題して、高校生時代のエピソードがまとめられていました。今回はそちらを紹介したいと思います。
始まりの時
最初に紹介されているのはお馴染みアメイジングファンタジー#15。スパイダーマン初登場号です。この号における高校生ピーターと言えばいわゆるいじめられっ子。スクールカースト上位のフラッシュ・トンプソンと一緒に登場し、「弱い存在が、超人的な力を得る」ストーリーを描いています。
メディアの脅威
次いでアメイジングスパイダーマン#1。個人誌のスタートです。この号はJ.J.ジェイムソンの初登場号で、デイリービューグルから強烈なバッシングを受けています。しかもジェイムソンの息子を救っておきながら、メディア的には”社会の脅威”として叩かれる。スパイダーマンの悲しい側面です。
科学の力
#2はバルチャー登場回。ここではピーターの学生らしからぬ化学の才能が発揮されます。バルチャーの飛行能力を無効化するために対磁変換器を作成して彼に勝利します。この才能が今のパーカーインダストリーの隆盛に繋がっていると考えると興味深いところです。
マーベル最高のブロマンス
そして#3では宿敵Dr.オクトパス登場。と思いきや紹介文章はファンタスティックフォーのヒューマントーチゲスト登場について書かれています。「マーベルで最も有名なブロマンスの始まりです」なんて書かれており、ツボの抑えどころがわかっている感じです。
いじめと憧れと
#5はDr.ドゥームゲスト回。内容としてはピーターをいじめているフラッシュ・トンプソンのスパイダーマンへのあこがれを描きます。いじめと憧れの極端な2面性が面白さとなっているのですね。このあたりは彼が現在ヴェノムをやっているところに繋がってくるものでもあるのでしょうか。
華やかなり女性陣
#25ではピーターの周りの女性陣にスポットが当たる。これまでに登場していたのは学校の同級生リズ・アランと、JJJの秘書であるベティ・ブラント。どちらともそれなりに仲良くなっていたのですがこの号で清算されます。そう、この号でメリージェーン・ワトソンが登場するからです。ただし顔は明かされず正式な登場は次号から。
卒業
#29にて早々に卒業。当時のコミックはリアルタイムに進行することが多く、高校生のピーターも開始から3年余りで卒業ということになりました。この後50年近く連載が続くことを考えると何とも面白い話ではあります。
秋からの新連載ではこれらピーター・パーカーの高校生時代を語りなおすスパイディ誌がスタート。こちらも楽しみです。
Before He Was Amazing: Spidey #1 | News | Marvel.com
- 作者: スタン・リー,スティーブ・ディッコ,高木亮
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