ホークアイ: L.A.ウーマン発売記念 最後のホークアイ
小学館プロダクションのアメコミ邦訳11月の新刊スケジュールに早々にホークアイの続刊が発表されていました。第三巻は「ホークアイ: L.A.ウーマン」今回はこちらを紹介したいと思います。
さて本ブログではホークアイ1巻発売時に「続きも訳してくれたらいいなあ」という願いを込めて「その後のホークアイ」という記事を書いてしまったため、今回もL.A.ウーマンの続きのストーリーを紹介したいと思います。
今回発売されるケイトの活躍を知りたい方は前回の記事をご覧ください。
さて今回発売される第三巻「L.A.ウーマン」は、二巻の最後でクリントのもとを出て行ってしまったケイト・ビショップがロサンゼルスで活躍するお話です。続く最終四巻は残されたクリントが引き続きトラックスーツマフィアと戦うという内容。連載当時はケイト編とクリント編を交互に刊行するスタイルな上、連載間隔が空いたりして相当読みづらかった覚えが有りますが、単行本ならそのようなこともありませんね。今回は「リトル・ヒッツ」の直接続編に当たる第四巻「リオ・ブラボー」の内容を軽く紹介したいと思います。
#12 "Then Came Barney"
クリントの兄「バーニー・バートン」登場回。彼はこれまでヴィランとして登場することが多く、しかもノーマン・オズボーンが懲りずに結成した第二次ダークアベンジャーズでは偽ホークアイも務めていました。しかし今回の登場ではこれまでのキャリアも全て無くし、無一文の状態で弟の前に現れることとなります。
#13 "The U in Funeral"
12話がバーニーメインの回だったため、実質こちらが11話の続き。アパートの住人Mr.グリルの葬儀からケイトの出奔までが改めて描かれ、クリントが独り取り残されていく様が描かれます。
#15 "Fun And Games"
一旦はドロップアウトしかけたクリントだったが兄や元妻、同僚の助けも得て改めてトラックスーツマフィアとの対決に熱意を燃やします。表紙に有るようにクロスワードパズルが効果的に挿入されており、ライターであるフラクションの凝ったライティングが堪能できます。
#17 "The MBC Wintertime Winter Friends Winter Fun Special"
外伝ストーリー。#6でクリントの部屋に遊びに来た子供たちが観ているクリスマス番組が描かれる。動物キャラがアベンジャーズのようにふるまうその番組はTVの内容なのか、はたまたクリントの見る夢なのか。
#19 "The Stuff What Don't Get Spoke"
手話イシュー。敵の攻撃により一時的に聴力を失ってしまったクリント。同じく動けなくなったバーニーと共に再起をかけます。クリントの状態を表すようにところどころに手話によるセリフが挿入される構成。ただ、クリント視点ではないシーンであったり、大声で話しかけるシーンではちゃんとセリフが書きこまれています。これらのセリフが日本語でどのように表されるか楽しみです。
#21 "Rio Bravo"
町に立てこもりならず者の襲撃を迎え撃つ西部劇の名編「リオ・ブラボー」にタイトルをなぞらえた対決編。アパートの住人とトラックスーツマフィア&クラウンの最終決戦が始まります。これまでちょっとづつ登場してきたアパートの住人がそれぞれ活躍していて見どころ十分。ホークアイが全四巻で一つの物語であることが実感できます。
#22
クリント、ケイト、クラウン、イワン、ラッキー、バーニー、ペニー。これまでの登場人物それぞれに、それぞれの終着点が用意されている。マット・フラクションのホークアイ、堂々の最終回です。
邦訳版ホークアイ第3巻「L.A.ウーマン」は11月26日発売予定です。
- 作者: マット・フラクション,アニー・ウー,ハビエル・プリード,中沢俊介
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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