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Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

アントマン アニュアル #1

ANTMAN

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ヴィレッジブックスから発売される「アントマン セカンド・チャンスマン」は全5話のストーリーとなっておりますが、原書ではこれのアニュアル(年刊号、外伝のようなもの)も発売されておりました。今回はそちらを紹介したいと思います。

 

マイアミにあるスポーツバー。

「なあ、俺達日曜だってのになんでまた集まってるんだ?」

「スナック食べながらアメフト観戦、最高じゃないか」

スコット・ラング a.k.a アントマンとマシンスミス、グリズリーの

三人はTVでシカゴベアーズ対マイアミドルフィンズの試合に興じてた。

しかしマイアミにあるこの店で熱狂的にベアーズを応援する

グリズリー(しかも熊スーツ着用)が店主と揉めはじめる。

店主を威嚇するグリズリー。

「おいおい、乱暴は無しだって約束したろう」

「そうだよグリズリー、こんなことでマジになるなよ。

俺があんたの良いようにしてやるからさ」

そう言うとマシンスミスは店のテレビをハッキングする。 

 「やあ、テレビ観戦の諸君!

この試合はアントマンセキュリティソリューションの提供でお送りしてるよ!

トイレの汚れから、オフィスの安心まで、何でもお問い合わせしてくれ。

ああ、あとゴーゴーベアーズ!」

「やったぜ」

マシンスミスの悪戯にグリズリーは上機嫌。

しかし激昂した店主に三人は追い出されそうになります。

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その時、店のテレビからニュースが流れだす。

『ウルトロンとして知られるロボットが街を攻撃し…』

「これ、お前のこと?」

「なに?俺、悪いことした?」

アントマンはマシンスミスに聞きます。

続けざまにテレビはこう報じる。

『この戦いでジャイアントマンとして知られるハンク・ピムが行方不明となり…』

「これってあんたの事?」

「いいや……彼は俺を立ち直らせてくれた人だよ……」

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スコット・ラングは自分にアントマンスーツをくれた恩人の事を思い返すのであった。

 

 

アントマンが最後にハンク・ピムとチームアップしたのは少し前の事。

強盗を働くポーキュパインをノックアウトしたアントマンの上に大きな影が覆いかぶさる。

「ラング!そのヘルメットを返せ!」

見上げるとラングに縮小化能力を与えた

ハンク・ピム a.k.a ジャイアントマンが立っていた。

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ラングはポーキュパインを警察に引き渡し、ピムの話を聞く。

「いや、ヘルメットの中に忘れ物をしてね」

「忘れ物?ヘルメットに?」

「そう、小さくなって着いてきな」

そう言うとラングとピムは縮小化してヘルメットの中に入っていく。

「なんだ、ここは!?」

「私の以前使ってた研究室さ」

そう、ヘルメットの中はピム博士の研究室になっていたのだ。

そこから自作の機械を回収したピムはラングにもう一つ頼みごとをするのだった。

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 「Dr.エッグヘッド!ほんとにそんなヴィランがいるのかい?」

サンフランシスコに向かうジェットの中でラングが笑う。

「笑い事じゃないよ。

奴の本当の名前はエリハス・スター。私の仇敵でもある科学者だ」

そのエッグヘッドの企みを挫くことがピムのやり残したことだというのだ。

 

一方、サンフランシスコの隠れ家ではDr.エッグヘッドがピムから盗み出した

ある物の準備を進めていた。

その為に民間のA.I.プログラム技術者ラズ・マルホトラをスカウトまでしてだ。

エッグヘッドが盗み出したもの、それは

ロボットで創り出された「A.I.ベンジャーズ」だった。

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単に転職としてここに来ただけのマルホトラはピムに復讐を考えるエッグヘッドに

異を唱えるが、洗脳装置を付けられA.I.ベンジャーズのプログラミングに協力してしまう。

 

蟻たちの案内でDr.エッグヘッドの隠れ家に侵入したアントマンとジャイアントマン。

A.I.ベンジャーズの調整をするマルホトラに気づきます。

「見ろ、彼はエッグヘッドの洗脳装置を付けられて協力させられてているぞ」

「でもまだ君の言うエッグヘッドは悪いことをしていないようにも見えるぜ。

荒事にしなくてもいいんじゃないか?」

そう答えるラングの言葉に巨大化して答えるジャイアントマン。

「どうかな、その答えはこのジャイアントマンが導き出す!」

「そしてアントマンも登場だ!」

二人のヒーローの登場にふためくDr.エッグヘッド。

「だが遅かったな!出でよ!A.I.ベンジャーズ!!」

間一髪調整の間に合ったロボットアベンジャーズがラングとピムに襲い掛かる。

 

「アベンジャーズのL.M.D?だがそれは私が作ったもの、ここに非常用スイッチが」

そういってヘルメットラボから持ってきたスイッチを入れるピム。

しかしA.I.ベンジャーズは止まらない。

「ピム、どうした。連中止まらないぞ」

それは洗脳されたマルホトラがA.I.を書き換えていたからであった。

偽物といえども強力なアベンジャーズに苦戦する二人。

ホークアイの弓矢が、キャップのシールドが二人に襲い掛かる。

しかし歴戦の二人に敵はいない。ジャイアントマンの渾身の一撃が

A.I.ベンジャーズを生き埋めにし、マルホトラの洗脳装置を破壊する。

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しかしそこにA.I.ベンジャーズの生き残りが襲い掛かる。

正気に戻ったマルホトラは罪滅ぼしにとA.I.の書き換えを操作する。

「何をしている!貴様を雇ったのはワシだぞ!コンソールから離れろ!」

Dr.エッグヘッドが銃を突きつけます。

「…残念だったな、あれっぽっちの報酬じゃここまでが限界だ!」

悪態をついてA.I.を停止させるマルホトラ。

悪に従う者無し。Dr.エッグヘッドはあえなく御用となったのであった。

 

悪人を倒し、夕日を見ながら一服するピムとラング。

「いや、やっぱりアンタとチームアップするのは楽しいね、ピム」

しかし、ピムの様子はどこかおかしかった。

彼は古風なコスチュームのA.I.ベンジャーズを見て、昔の事を思い出していたのだった。

「アベンジャーズが結成された頃、仲間たちを見てこんなことを考えてたものだよ。

ブロンドの北欧神や、豪華なアーマーを着こんだ億万長者、地球最強の生物…

なのに私は小さくなる事と、蟻と喋ることしかできない。

なので私はジャイアントマンになることを考えた。

そしてチームの誰よりもビッグになったよ。

でもすぐに考え直したんだ、ちょっと前の自分に戻ってこう言ってやりたかった、

『そんな見栄張ってどうするのさ』ってね」

ピムの独白にちょっと驚くラング。

「……ところでボス。そう言えばなんで俺なんかに『アントマン』を譲ろうって

考えたのさ?」

「なんだい、そんなこと聞きたいのかい?」

「そうだな、聞かせてくれたらこれから悪党と戦うたびに

決め台詞として使わせてもらうよ」

するとピムはラングに言って聞かせる。

「わかったよ。そもそも私は誰かにアントマンの名前を継いでもらいたいと思い、

それにふさわしい人間を探していたのだよ」

「ああ、そうだったね」

「なぜ君なのかって?

君なら"世界最高のヒーローになろう!"とか絶対言わなさそうだったからね。

わかるだろう?君ならそこまで高潔でない、強すぎない、頑張らない人だからね」

なにやら雲行きが怪しくなってくる。

「私は君がスーツを返しに来たとき確信したよ。"彼なら完璧だ”ってね」

 

「……あんたやっぱりサイッテーだな」

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現在、ラングはアントマンヘルメットを見つめてピムに思いを馳せていた。

そこへ現れたのはピムのパートナー、ワスプだった。

ワスプの口から、ピムがラングに遺した物があると聞く。

彼女に連れられていった先はピムの秘密の研究所だった。

「最後まで彼が研究をしていた部屋よ。

バナーだって入れたこと無いのよ」

「なんでそんなものを俺に……?」

不思議に思うラングだった。ワスプは続ける。

「多くの人がピム粒子の事を利用したいとハンクの元を訪れてきたわ。

でも彼は頑なに秘密を外に出そうとはしなかった。

けどあなたは違った。あなたは認められていたのよ……」

「認められた?」

「そうでもなければ彼がこんな物を遺したりしなかったわ。

そういう事よ」

ワスプの言葉を聞き、落ち込んでいられないと思い直すラングだった。


サンフランシスコ、ラズ・マルホトラの新しい事務所。

彼の元に一つの荷物が届く。

開けてみると中身はジャイアントマンのユニフォーム。

そしてスコット・ラングからのメッセージが入っていた。

『スコットからラズへ

これは俺よりも君の方が相応しいだろう』



以上、アントマンアニュアルでした。シークレットウォーズに紛れてあまり話題になっていない「ハンク・ピムの消滅」を取り上げた一編でした。スペンサーのアントマンシリーズらしく楽しいノリ出進んできますが、最後は少しホロリとさせてくれます。

因みにハンク・ピムの最期は「アベンジャーズ: レイジ オブ ウルトロン」で語られています。こちらも名編なのでおすすめです。

ジャイアントマンの襲名はシークレットウォーズ後も生かされるか気になるところですね。スペンサーのアントマンシリーズはこれからも続くので新ジャイアントマンも出てきてくれるかも知れません。

 

 

単行本に収録されないアニュアルも手に入りやすくなって本当嬉しいです。 

Ant-Man (2015-) Annual #1

Ant-Man (2015-) Annual #1

 

 

本編の邦訳版はこちら。

アントマン:セカンド・チャンスマン

アントマン:セカンド・チャンスマン

  • 作者: ニック・スペンサー,ラモン・ロザナス,御代しおり,石川裕人
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2015/08/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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