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デッドプール アニュアル #2 【スパイダーマン/デッドプール発表記念】

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少し前のニュースですが、マーベル公式にて秋からの新連載に「スパイダーマン/デッドプール」というチームアップ誌が発表されました。今回はそのニュースに便乗して、最近のコミックの中からスパイダーマンとデッドプールが共演している「デッドプール アニュアル #2」を紹介したいと思います。

marvel.com

 

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「いい加減、放っといてくれよ!」

一コマ目からスパイダーマンがデッドプールを叩きつけます。

いつも以上にデップーに手厳しいスパイディ。

デッドプールを疎ましく思うのはいつもの事ですが今日は何か様子が違います。

「君が本当にデッドプールだってこと、僕に信じさせられるのかい?」

「は?何言ってんだよスパイディ」

そう言って自分の胸に向けて銃を放つデッドプール。

「ゲフッ。でもデッドプール印のヒーリングファクターで…元通り」

「…そうか、良かった。本物のデッドプールか、ありがとう」

 

話を聞くとここ数日間、スパイダーマンは変身能力を持つカメレオンに襲撃され続け、

人間不信に陥ってしまっていたようなのだ。

騒ぎを聞きつけ、ビルの人間が屋上に上がってくると人ごみを嫌ったスパイダーマンは

とっとと階下に飛び降りて行ってしまいます。

それを追ったデッドプールが見た物は、一般女性をくびりあげるスパイダーマンの姿だった。

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「ちょっっっと!どういうことよ!?」

「今度は見たんだ、カメレオンがこの女に変身するところを!

この顔だってほら!マスクに違いない!」

そう言って女性の髪の毛を引っ張るスパイダーマンだったが、

デッドプールの説得になんとか態度をくずす。

「デッドプール、唯一僕を信じさせてくれた、君が言うなら…」

「そうそう、女性を放して、それでいい」

「でも僕は見たんだよ、彼女が…」

そう言った瞬間、女性がカメレオンに豹変。

スパイダーマンの首筋に薬品を注射する。

 

慌てたデッドプールはカメレオンを窓から投げ飛ばす。

「それでも……僕たちは、殺しちゃ……」

朦朧としつつもスパイダーマンはウェブでカメレオンを救います。 

しかし結局カメレオンには逃げられ、気を失ったスパイダーマン大ピンチ。

そこで一計を案じたデッドプール。

「俺がカメレオンしてカメレオンを捕まえれば良いじゃん!」

そう言ってスパイダーマンとコスチュームを交換し始める。

「ヒーローのお約束、顔は見ないからね」

そう言って目を伏せたままマスクも交換する。

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最後に銃も懐に締まった偽スパイダーマン(中身デップー)は

「カメレオンをブッ殺したらマスク返しに来るからね」

と偽デッドプール(中身スパイディ)に言うと街に出て行くのだった。

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早速偽スパはカメレオンをおびき寄せようと

"スパイダーマンらしい行動"を取ろうとする。

 まずは路地裏で強盗をノックアウトするとウェブで簀巻きにする。

「さてと、どこかにぶら下げておこうか…」

辺りを見回す偽スパ。

「面倒だからこれでいいか」

すれ違ったパトカーに強盗をくっつけて良しとする。

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すると今度はビルの方から大量の蛇が這いだしてくる。

「これは動物系のヴィラン!

やっぱスパイダーマンはこうでなくっちゃね♪」

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ビルに駆け込むとそこには研究室に押し入った蛇顔のヴィランが。

「我が名はザ・マ~~~スタ~!(THE MASSSSTER)

私の蛇軍団で街を支配してやる!!

そのためには我が軍団の食料が必要なのだ」

そう、その研究室では実験用マウスの培養が研究されていたのだ。

偽スパに大蛇をけしかけるマ~スタ~。

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しかし中身がウェイドな偽スパは頭を丸かじりされても意に介さず

逆にマ~スタ~を装置に叩きつける。

 

「ああ!いけない!」

研究員が叫びます。

「あの機械はマスターのヘビ要素をネズミに上書きしてしまう!」

「なになに?ヘビ使いがネズミ使いになっちゃうってこと?」

「いいえ、違います。ヤツがネズミになります」

 

するとヘビ頭のヴィランは巨大なネズミの化け物に変身して街に飛び出します。

NYPDのヘリも出動して街は大混乱に。

屋上に飛びだした偽スパは策を案じます。

一台のヘリにウェブスリングを飛ばして乗組員を引きずり出す。

「さて、スパイダーマンは数トンの塊も持ち上げるって言うもんな」

そう言うと偽スパは足と地面をウェブで貼りつけるとスリングを無人のヘリに飛ばす。

全身の力を込めて無人のヘリを引っ張ると、ネズミ怪獣の口の中に放り込みます。

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大爆発を起こすヘリとネズミ怪獣。

爆発の中から落ちてきたマ~スタ~は無事警察に逮捕されました。

これにて一件落着、と思いきや偽スパの後ろから忍びよるヘリのパイロット。

偽スパの首元に薬品を撃ちこみます。

「ハハハ!油断したな。

しかしさっきの薬はまだ効いてるはず、どうやってここまで来れたんだ」

パイロットの正体はカメレオンだったのです。

 

意識朦朧の偽スパ(中身デッドプール)は大ピンチ。

しかしそこに本物のスパイダーマンがデッドプールのコスチュームのまま現れます。

「スパイディ!」

「そうか、お前ら入れ替わって俺の目を欺こうって腹だったのか」

デッドプールとスパイダーマンの入れ替わりに気付いたカメレオンは、

瞬時にデッドプールの姿に変身します。

「「しまった!ヤツめ、僕の姿をコピーした!」」

 

朦朧とする偽スパは銃を取り出し、二人に突き付けます。

片方の偽デップーに狙いを定めると

「そうだ、そっちが偽物だ!やっちまえ相棒!」

もう片方の偽デップーに狙いを変えると…

「やめろ!撃つな!!」

 

「ピンポンピンポーン!」

そのまま足に狙いを下ろして銃を放つと、痛みでカメレオンが正体を表す。

「本物のスパイディは何者だろうと"殺せ"なんて言わないでしょ」

スパイダーマンとデッドプール、

二人のダブルパンチでカメレオンはノックアウト。

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無事、街とスパイディの生活に平和が戻りました。

 

その夜、二人はビルの屋上で今日の出来事を振り返っていた。

「いや本当、スパイディが助けに現れてくれたときは嬉しかったよ」

「そう?そのシーン、僕も見てみたかったよ」

軽口でいなすスパイダーマンだったが内心はデッドプールの事を見直していた。

「ま、僕もキミの協力には感謝してるけどね」

「そそ、アメイジングフレンズのチームアップに」

そう言って拳を合わせる二人。

「でも僕は、キミがスパイダーマンのコスチュームで

やらかしたことのフォローに走り回らなきゃだけどね」

そう言ってデイリービューグルに目を通すスパイダーマンだったが……

『街に溢れるスパイダーマンを讃える声』

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「なんてこったい」

「え?なになに?うそ!キャッツの再演がもう終了!嘘でしょ!?」

 

 

数少ないスパイダーマン&デッドプールのチームアップストーリーでした。アニュアルということで一話でしっかり完結してる所、簡潔なストーリーラインに加え、ジャコポ・カマニーの受け入れ易い絵柄が普段アメコミに馴染みが少ない方にも大変お勧めし易い作品でした。

特にジャコポの描く「マスクの表情」はとても豊かでコロコロ変わる偽スパの表情を見てるだけでも楽しいです。

 

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Deadpool (2012-) Annual #2

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