Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

オールニュー X-ファクター #4

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All-New X-FACTOR#4の紹介です。2014年3月12日刊行。

シーフギルドの奥で目覚めたデンジャーは敵味方見境無く襲ってきます。果たしてガンビット達X-FACTORは太刀打ちできるのか!?

 

「デンジャー!落ち着け!」

「落ち着け、だと?」

ガンビットの声も虚しく復讐に燃えるデンジャーは止まらない。

ロケットパンチがガンビットを吹き飛ばすと、デンジャーはニルを追い始める。

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脇目もふらず逃げ続けるニル。

その手を掴む者がいた。父のジャンだ。

「まて、何処へ行く?この状況はどういうことだ?」

「離せよ!もう一度コントロールを取り戻さないと」

「どういうことだ?お前はあれをコントロールしてたんじゃないのか?

だいたいこの揺れは何なんだ…」

「だから、そのために手を離せってんだよ」

その時、さらに爆発が起こりデンジャーが現れます。

「あの男はどこだ?」

ジャンを問い詰めるデンジャー。そこにガンビットが追いつきます。

「ジャン!逃げろ!!」

「お前を置いて逃げるわけには……」

「あんたは島の連中を率いる必要があるだろ!急げ!」

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再びデンジャーに立ち向かうガンビット。

しかし次の瞬間デンジャーの眼前からガンビットは消え去っていた。

1対1では勝ち目が無いことを悟ったクイックシルバーが

超高速でガンビットを逃がしたのだった。

 

制御室にたどり着いたニルは再びデンジャーの支配を得ようと躍起になっていた。

「もう一度コントロールスフィアを作り出せれば……」

だがそこにデンジャーが迫る。

「もうおしまいだ。貴様に逃げ場は無い」

分身を作り出してニルを取り囲む。

ブラストが一斉に発射された刹那、またもニルが消え去る。クイックシルバーだ。

「いいでしょう。もう追いかけっこは終了だ」

デンジャーの眼が光る。

 

ニルをかかえて走るクイックシルバーの前に大量のセンチネルが湧き出てくる。

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「な、なんだこりゃあ!?」

混乱するニル。しかしクイックシルバーには正体がわかっていた。

「デンジャーのハードライトホログラムが作り出した実体のある幻だ!」

逃げ続けるクイックシルバーだったが橋を落され、谷底に落下する。

そこを救ったのはポラリスだった。

 

今度はポラリスがデンジャーの前に立ちはだかります。

「デンジャー!こんな復讐まがいのことをして満足するとでも思ってるの?」

「もちろんだ」

デンジャーとポラリスの能力がぶつかり合います。

「しかたないわね。以前あなたについて調べておいたわ。

あなたが…金属製だってことをね」

ポラリスが能力を全開にするとデンジャーの身体がバラバラになっていきます。

「降参しなさい、これが最後の警告よ」

「断じて、降参など、あり得ない」

「ポラリス、よせ!」

ガンビットの静止も聞かずポラリスはデンジャーを粉々にします。

「どうしてこんなことをした!」

「私の磁力を持ってすればどんな機械でもバラバラになるわ」

「機械じゃない!彼女はデンジャーだろ」

かつてローグと共にデンジャーと行動を共にした事のあるガンビットは

ポラリスに喰い下がります。

そこにクイックシルバーが声をかけます。

「なあ、お二人さん。ラプターをここへ呼んだか?」

いつの間にか現れたラプターはX-FACTORの三人に向けて機関砲を連射し始める。

 

バラバラの状態からも復活を果たしたデンジャーはラプターを操り

X-FACTORを釘付けにしてなおもニルを追いかける。

島外へ脱出する船も破壊され、遂に観念するニル。

「もうおしまいか…。俺が投降すれば島の連中の安全は保障してくれるんだろうな。

俺はもう150年は生きた。もう十分だ。降参だよ」

「殊勝な心がけだ。すぐに終わらせてやろう」

デンジャーのブラストが発射されようというその時、ガンビットがデンジャーに飛び掛った。

 

「いい加減にしろ」

「何回だって止めて見せるさ」

「いいだろう、そんなに死にたいのならまずお前から…」

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その時ガンビットの唇がデンジャーの唇を塞ぐ。

デンジャーの頭には稲妻が走り、そのまま棒立ちになる。

「どういうこと?」

「なんてこった!」

「オーケイ、まさかそうくるとは思わなかったよ」

驚くポラリスとニルを尻目にクイックシルバーが呆れたように言います。

 

何とかデンジャーは平静を取り戻し、ニルはサーバルインダストリーから

盗んだ金を返すことで今回の件は解決となった。

ラプターの中ではデンジャーを伴ってX-FACTORが帰路についていた。

「何が起きたのか理解できなかった…。

思考が断片化し、記憶が霞がかったようだ」

「ああするしかなかったんだよ」

「ガンビット、手荒な真似をしてすみませんでした」

「気にするなよ。最高の友人がたまたま俺を殺そうとしただけさ」

「同じように殺されかけた私には一言も無いわけ?」

ポラリスがぼやきます。

「さて。デンジャー、どこで下ろそうか?」

「今の私は帰るべきところなど無い状態だ」

「そりゃいいや、このままX-FACTORに加わってくれよ」

ガンビットの思いつきにポラリスとクイックシルバーが目を丸くします。

「そうだ、それがいいさ」

二人の心配をどこかに置いて、四人になったX-FACTORを乗せたラプターは

島を後にするのだった。

 

 

一話まるまる使ってのバトル編。ALL-NEW X-FACTORではジャンドメニコの筆のせいかデンジャーの戦闘能力が相当高く描かれています。そこに倒されても倒されても立ち向かっていくガンビット。これは数年前のX-MEN レガシーで一時期「プロフェッサーX、ローグ、ガンビット、デンジャー」で行動していことに起因するところでしょうか。

そして衝撃のキスで解決。かつてX-FACTOR探偵社で性差を超えたカップルを書いたピーター・デイビッド先生が

今回は種族をも超えた愛の力を描いています。

 

今回のサブタイトルは”You have one and only one chance to surrender”(降参するならこれが最後のチャンスよ)。デンジャーのニルに対するセリフかと思ったらなんとポラリスの言葉。磁力を操る能力は機械系の相手を凌駕するというのはお約束なのですね。

 

【登場キャラクター】

ポラリス、ガンビット

クイックシルバー

デンジャー、ニル

All-New X-Factor Volume 1: Not Brand X

All-New X-Factor Volume 1: Not Brand X

 

 

 

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