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AOUタイインまとめ前編 【エイジ・オブ・ウルトロン 発売記念】

昨日までのAVXタイイン紹介に続き、本日はAOU「エイジ・オブ・ウルトロン」の関連誌情報をまとめたいと思います。

映画公開に合わせているとはいえ、AVXとAOU、マーベル10年代クロスオーバーの二つが同時に発売されるなんて、まさにアメコミ邦訳花盛りといえるのではないでしょうか。

エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1 (MARVEL)

エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1 (MARVEL)

  • 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス,ブライアン・ヒッチ,秋友克也
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2015/05/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちなみにAOUタイインタイトルは号数の後に「.AU」が付いている。これとは別に数字だけの号も発行されており(たとえばFF誌なら#5.AUとは別に#5が存在する)、一目でAOUタイイン号であることがわかるようになっています。

 

FANTASTIC FOUR #5.AU

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AOU開始直前のストーリー。この頃のFFはMARVEL NOW!の新展開としてリチャード一家とベンおじさんジョニーおじさん達の時間宇宙旅行中だった。

ブラックパンサーからの救援要請を受けたFFの四人は、子供達を母船に残し地球に帰還する。しかし地球は既にウルトロンの手に落ちていた。

到着早々に友人メデューサの死体を目にし涙するスー。さらにウルトロン軍団に囲まれトーチ、シングもやられてしまう。更なる追撃に妻を逃がすため身を挺してウルトロンを引きつけるリード・リチャーズ。無限に延びる彼の身体もウルトロンな連続自爆攻撃には耐えられなかった。瓦礫に埋もれ何とか生き残ったスーはシーハルクに保護されヒーロー達と合流するのだった。

一話かけてスー以外のメンバーがやられていく凄惨なストーリー。当時は「これ別世界の話じゃなかったらどうするんだよ」なんて思いながら話を追ってました。途中途中で挿入される宇宙船に残された子供達のシーンが物悲しい。

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THE SUPERIOR SPIDER-MAN #6.AU

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AOU2話と3話の間に挿入されるストーリー。ホークアイによってハンマーヘッドから救出されたスパイダーマン。やられっぱなしのまま黙っているオットー・ピーターではなかった。クイックシルバーの協力を得てホライゾンラボ跡地に帰還し、そこにあったスパイダーボットを改良する。

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偵察に来たウルトロンにボットを取り付けるスパイディ。するとボットはウルトロンをハッキングし、6本腕のスパイダーウルトロンに変貌させる。こうしてウルトロンを味方につけたスパイディはそこからウルトロンの本拠地へハッキングを試みる。そこに見えたのはウルトロン軍団に命令を発する"吊るされた半身"だった。指令を与えている存在がウルトロンでは無い何者かというところまで肉薄したものの、応援に現れたウルトロンに阻まれてしまう。やはりウルトロンの本拠地には直接侵入するしか無いようだった。

本編第4話で明かされる半身の存在を匂わせるストーリー。邦訳を読んでる方にはこれが何なのかもうわかっているのだが、連載当時は「背後に居るのはウルトロン以外!?」というギミックになっていた。本編ではスパイダーマンは殆ど活躍していないのでこういう見せ場があるのは嬉しい。ウルトロン相手にもオクトアーム付きのボットを取り付けて6本腕にしてしまうのがいかにもオットー・ピーターらしいとも言える。

 

ULTRON #1.AU

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主人公はランナウェイズのメンバーであるビクター・マンチャ。ウルトロンによって生み出されたアンドロイドである彼だったが、人間として育てられる。そして育ての親を殺害された彼はウルトロンに反抗を始める。

ウルトロンの時代。既にランナウェイズの仲間は全滅していた。生き残った彼は身寄りの無くなった子ども達を保護し、隠れ家に保護して回っていた。一見上手くいってる生活に見えたが、自身のメモリーに残るランナウェイズの映像を再生しているところを見られてしまう。彼が人間でないことが露見してしまい子供たちとの間に軋轢が生じる。

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タイトルこそウルトロンだが上記の通り内容はビクターの個人ストーリー。ウルトロンの息子でありながら人間に味方する葛藤が描かれます。ランナウェイズの一員らしく、お馴染みの隠れ家が登場したり、遺品であるモリーの帽子を触られて激昂したりするシーンも。

 

AVENGERS ASSENBLE #14.AU

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AOU邦訳版の解説ペーパーでも触れられていたブラックウィドウのストーリー。こちらも時系列はAOU開始以前。

旧友であるジョージとリチャードと再会していたウィドウだったが、そこに突如ウルトロン軍団が現れ人々を殺戮してまわる。リチャードがやられ、ジョージと地下を逃げるウィドウ。しかしウルトロンの攻撃は直接的なものだけでは無かった。ウルトロンはあらゆる機械を操り、人間を攻撃する。それはジョージのサイバネティック義手も例外では無かった。仲間からの不意打ちを顔面に食らうウィドウ。生き延びるためには彼を殺害し逃げ延びるほか無かった。

シールド基地に繋がる床屋でムーンナイトと落ち合うウィドウ。鏡に映った彼女顔右半分は壮絶な傷を残していた。

ウィドウの顔があのようになってしまったことを語るストーリー。ウィドウの友人として出てきたジョージは元スタントマスターという設定もあるようだが、そこが右手の機械化と繋がってるかまでは判りませんでした。興味深かったのがマーク1こと最初期型のウルトロンが登場しているところ。あのフォルムで追いかけられたら相当恐ろしいかと。

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WOLVERINE AND THE X-MEN #27.AU

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AOU第5話直後のストーリー。邦訳版の最終ページから繋がります。

ハンク・ピムがウルトロンA.Iを生み出すのを阻止しようと過去に飛んだウルヴァリンとインビジブルウーマン。途中、移動手段確保のためにシールド基地に潜入する。ウルヴァリンが基地内を捜索している間、監視の目を欺こうとスーがモニタールームに向かうとそこには思いがけぬものが写っていた。なんとそれはバクスタービルディングの研究室の様子だった。シールドは昔からFFやヒーロー達を監視していたのだった。若き日のリチャードに警告を与え、監視を切るスー。既に亡くなった夫とこのような再会を果たしてしまい、涙に暮れるのであった。

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上記FFの項でも説明したように早々に夫を亡くしていたスーにとってこの再会は嬉しいものの、未来から来た自分の存在を語るわけにもいかず最低限の警告で通信を切る姿が物悲しい。WatX誌ながら実質スーザンの物語となっている。

 

 

 残りのタイインは6月末発売のAOU Vol.2にかかる内容なので、また発売後に公開したいと思います。

ところで、これらAOUタイイン誌は「エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン」というタイトルで邦訳される予定だったんですね。AVXはタイインの邦訳をやらないというのでAOUも同じかと思っていました。

エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン

エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン

  • 作者: アル・エウィング,マット・フラクション,クリストス・ゲイジ,キャサリン・インモネン,マット・キント,リック・レメンダー,ゲリー・デュガン,カレン・バン,マーク・ウェイド,ブッチ・ガイス,アンドレ・アラウージョ,デクター・ソイ,アミルカ・ピナ,パコ・メディーナ,アダム・キューバート,フィル・ジメネス,秋友克也
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2015/07/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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