アメイジング X-MEN #17 ジャガーノート復活編
「AMAIZING X-MEN」#17の紹介です。
クリムゾンルビー争奪戦についに登場したケイン・マルコ長らくジャガーノートとして聞こえた彼の手に再び宝玉は渡るのか?
前段: アメイジング X-MEN #16 ジャガーノート復活編 - Children & Weapon Smith
テレポートしてきたケイン・マルコは早速マンキラーをK.OするとX-MENと相対する。
対するアイスマンもジンを無力化し、対決ムードに緊張感が走る。
そんな中ナイトクローラーが両手を広げケインを迎え入れます。
「ケイン・マルコ!どうしてここへ?会えて嬉しいよ」
「ワグナー、下がれ」
「何言ってるんだノーススター。彼は敵じゃないだろ」
「カート、気を付けて…」
ノーススターとレイチェルの助言も聞かず近づいてくるナイトクローラーに対し
ケイン・マルコは拳で応える。
さらにアイスマンに組み付いてくるケイン。
「ぐっ、どうしたっていうんだよ、マルコ」
「どうしただって?それはこっちのセリフだ。
貴様らX-MENがチャールズを殺したって話じゃないか!?」
X-MENともしばらくはチームを共にし、敵対関係も薄れていたX-MENとケイン・マルコだったが、
両者の間にはマルコの兄でもあるチャールズ・エグゼビアの死が横たわっていたのだった。
別の場所ではファイアスターとクロスボーンズが対峙していた。
「OK, 傭兵さん。はっきり言ってあなたはお呼びじゃないのよね」
「そうは言ってもなあ赤毛の姉ちゃん。来ちまったもんはしょうがねえだろ」
「サイトラックの力が目当てかもしれないけど、あなたがここで出来る事は
私に紙のコマみたいに吹き飛ばされることだけよ」
「俺は宝玉を売り飛ばそうってだけだし、あんたみたいなひよっこに
吹き飛ばされるほどヤワじゃないってもんよ」
西部劇の早撃ちの様に二人の視線が交差する、その刹那は二人は同時に動き出す。
ファイアスターの炎が発せられる前に、クロスボーンズの蹴りが彼女を捉えていた。
吹き飛ばされたファイアスターは周囲に炎を放つも、歴戦の傭兵それしきで
ひるむ事も無く、身を焦がしながらもナイフを彼女に押し込もうとする。
「く、やめなさい……」
力押しには不利となるファイアスターに刃が迫る瞬間、彼女に援軍が現れる。
ピクシーに連れられてきたコロッサスである。
鋼の身体で銃弾も拳も跳ね返すコロッサスは渾身の一撃をクロスボーンズにくらわす。
そしてピクシーが落ち着いて昏倒の魔法を放つと、黒衣の傭兵は無力化されるのだった。
「ファイアスター、大丈夫?」
「ありがとう、ピクシー。でも、どうしてここが?」
「コロッサス先生に頼まれてここへ連れてきたの……って、先生は?」
気が付くとコロッサスは忽然と姿を消していた。
ケイン・マルコはX-MEN相手に孤軍奮闘していた。
「言え!誰がチャールズを殺すようし向けたんだ?
フェニックスとやらか?それともサマーズの奴か!?」
「お前自身も教授を殺そうとしてたじゃないか!」
アイスマンが抵抗するもケインの勢いは止まりません。
業を煮やしたノーススターがケインに告げます。
「そんなに言うなら教えてやるよ。別に秘密でもないしな。
教授を殺したのはスコット・サマーズだ。それに間違いはない。
どうだ、これで満足か?」
「サイクロップス……」
そのとき壁の方から轟音が聞こえます。
壁を壊して現れたのは息絶えたルビーの魔物と意気揚々のロックスライドだった。
「ルビーの魔物とったどー!!
これでジャガーノートより俺の方が上ってことだな!
……ってみんなこっち見てどうしたんだ?」
混乱に乗じてケイン・マルコは居なくなっていた。
一方、入口付近のゲリラ集団を撃退したストームの前には軍団を指揮していたローブの男が佇んでいた。
「かつては私の手にあった宝玉だ。
貴様もそれは承知だろう……」
不敵な言葉を放つ男に容赦なく雷を落とすストーム。
「……貴様も私と同様、"生ける神"のようなものだな」
男は落雷などものともせず歩を進めるとストームを吹き飛ばすのだった。
「何者も我を止められん」
宝玉の間。
ケイン・マルコが宝玉に手を伸ばすも駆けつけたコロッサスがそれを阻止する。
「お前が再びジャガーノートになることはあり得ん!」
コロッサスの拳がケインを吹き飛ばす。
「馬鹿なロシア人め!
かつて俺から力を奪ったことで勘違いをしたか。
そして今また宝玉を掠め盗ろうとするとはな」
ケインが人間離れした膂力でコロッサスを締め上げる。
「勘違いするなよケイン・マルコ!
僕は宝玉を破壊しに来ただけだ!」
「なんだと!俺だってそうだ、アレを破壊するために来たんだ」
なんとコロッサスもケインも目的はおなじだったのだ。
「ならば二人ともサイトラックの力を得る資格は無いということだな」
いつの間にか宝玉の祭壇に登っていたローブの男が言い放つ。
「そいつを止めて!奴は…」
駆けつけたストームの懇願むなしく宝玉はローブの男の手に渡る。
「サイトラックよ!呼び掛けに応じて今参ったぞ!!」
男が宝玉を掲げるとすさまじい力が体に流れ込む。
「あいつは」
「彼の名はアハメッド・アブドゥル」
「なんだって!じゃあ…」
「そうよ」
轟音と共に崩壊するサイトラックの塔。
なんとか脱出したX-MENとケイン・マルコは
そこに立つ者を見上げていた。
アハメッド・アブドゥル a.k.a リビング・モノリス、
そして今は新たなるジャガーノートとなった者である。
遂に登場した新ジャガーノートは山よりも大きな巨大ジャガーノートでした。
軽く解説しておきますとリビング・モノリスは1960年代のX-MENに登場した古株のヴィラン。生ける石像の名の通り巨大化能力でX-MENと戦いました。初期はハボックの登場エピソードに絡んできており、彼のアークエネミーとも言える存在でした。
巨大なジャガーノートというネタはインパクト抜群で、正直クロスボーンズやジンなんかが成るよりもずっと面白いことになってきました。
次回は巨大ジャガーノート vs. X-MEN。見応え有る対決を見せてくれるのでしょうか。
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