ロングショット セーブ ザ マーベルユニバース #2
ロングショット主役のミニシリーズ「Longshot Saves the Marvel Universe」2話の紹介です。偶然転がり込んできたコズミックキューブによって世界が改変してしまい、キューブの行方もわからなくなってしまった。白い仮面の男に追われることとなったロングショットはどうなるのでしょうか。
前段:Longshot Saves the Marvel Universe #1 - Children & Weapon Smith
とある母子家庭の家にS.H.I.E.L.Dの隊員が突入する。
驚く母親に隊員が説明する。
「我々はシールドの対魔法対策班です。
この家から強大な魔力が検知されました。
『Mr.ダップル』という名前に心当たりは?」
「Mr.ダップルなら娘のテディベアですが……」
娘ジェニファーの部屋に突入する隊員たち。
響き渡る悲鳴の直後に訪れる静寂。
何事かはわからないが突然消え去った隊員たちにただならぬ事態を感じた
母ソーニャは娘を車に乗せて知り合いの超常現象研究者であるDr.ディップソンのもとへ走り出す。
しかし、娘の持つテディベアは鏡の中では違う姿をたたえていた。
ニューヨーク。
少年達が新しく買った手品セットで遊ぼうと家から飛び出してきます。
が、頭上に巨大なヘリキャリアが滞空しているのを見ると踵を返します。
「今日は家の中で遊ぼうか」
S.H.I.E.L.Dの部隊から銃を突きつけられピンチのロングショット。
隊長らしき白い仮面の男に向かって話しかけます。
「それはそうと、アンタ黒白の仮面つけてなかったっけ?
角の付いているほうはどうしたんだい?」
「……全員銃を下ろせ。どうやら彼は違うようだ」
この言葉に急に方針転換する白い仮面の男、オーダー。
ところが別の隊員からの言葉を聞くと部隊を一般車両に向け直し、発砲支持を出す。
その車とはDr.ディップソンを頼ってNYにやってきたソーニャとジェニファーの親子だった。
「一般人が乗ってる車だぞ!」
ロングショットはアクロバット一閃、スローイングナイフで隊員たちの銃をふさぎます。
彼女達を取り押さえようとするオーダーと格闘になるロングショット。
その頃、室内で遊んでいた少年たちは手品セットのシルクハットをステッキで叩いていた。
「こうすると鳩が……えーっ!」
「やあ、君達。私は至高の魔術師Dr.ストレンジだ。
なにやら表では魔術的なことでトラブルが起こっているようだね」
シルクハットから出てきたのは鳩ではなくソーサラー・スプリームであった。
オーダーと格闘を続けていたロングショットは異変に気づきます。
自分と車中の母子以外の時間が止まっているからです。
そこに現れたのがDr.ストレンジでした。
彼はロングショットと母子を連れて自分の研究室に移動します。
魔法が解け気が付くとオーダーの前から母子は居なくなっていました。
「……Mr.ダップルを抑えなければ」
ストレンジの研究室で自分に何があったかを説明するロングショット。
白と黒の仮面、運のバランスを調整する謎の男は超宇宙存在インビトウィーナーであるという。
そして現在、インビトウィーナーはオーダーとカオスの二人に分かれてしまい、
シールドの指揮官におさまっているオーダーがヘリキャリアの奥深くにカオスを幽閉しているというのだ。
「そこでだ、私達は攻撃隊を編成してヘリキャリアに乗り込まなくてはならない。
カオスを解放して再びオーダーと一体化させるのだ」
そうして編成された攻撃隊、Dr.ストレンジとロングショット、スカーレット・ウィッチとゴーストライダー、
そして何故かデッドプールの5人がヘリキャリアに乗り込んだ。
魔法のステッキを嬉々として振り回すデッドプール。
「見てみてー、俺のステッキ素敵でしょ~」
シールド隊員を鳩に変えていく。
「あなたそれどうしたのよ?」
スカーレット・ウィッチの質問にも
「そこで見つけたの」
と調子の良いデッドプールだった。
そしてロングショットを後ろに乗せたゴーストライダー。
「何を望む?俺のチェーンが、バイクが、唸りを上げているぞ」
「そんなこと言われてもなあ」
ロングショットもたじろぐゴーストライダーのノリである。
「そこのジェット機ならあなたのマッチ棒もより燃え盛るんじゃない」
そんなスカーレット・ウィッチの言葉にジェット機三台まとめてチェーンで放り投げるライダー。
「ヤーハー!」
大爆発を起こすヘリキャリア艦橋。
ゴーストライダーはそのままバイクのリアを滑らせて、ロングショットを艦橋に投げ入れる。
ヘリキャリア内に入ったロングショットは厳重にロックされた扉を開く。
そこにいたのは……なんとハルクだった。
「そのモンスターに触れないでもらおうか」
「遠くから見てるだけにしとけば、なんて思ってない?」
シールド指揮官オーダーとエージェント・ダズラーです。
しかしそんなダズラーの元にデッドプールが仕込んだ鳩が一通の書類を持ってくる。
『第二段階:ミュータント根絶プラン』と書かれた書類を見ると彼女の顔色が変わる。
「指揮官殿!これはどういうことです!?」
ダズラーの翻意で解き放たれるハルク。
ハルクは腹いせにヘリキャリアのプロペラを破壊して去っていった。
いつもの墜落パターンである。
「やれやれ、私は力を取り戻しに行かないといけなくなりましたね。
エージェント・ブレア、後は頼みましたよ」
そういうとオーダーは秩序の力でストレンジ達を配下に加え、墜落する空母を放っといて行ってしまう。
「私は制御室に行く!」
「はいよ!さて、俺は……」
そう言うとロングショットは甲板から勢いよくダイブする。
幸運なことに下を飛んでいたソーにキャッチされ、無事地上に降り立つ。
ロングショットは落ち行くのヘリキャリアを眺めると公園の芝生に腰を下ろす。
「あの様子だと…このあたりに落ちるかな」
すると虚空から黒い仮面の男が現れる。
「やあ、こんにちは。さっきは私の兄弟に一泡吹かせてくれてありがとう。
愉快だったな」
インビトウィーナーの半身、カオスです。
「ところでこんな公園に座ってどうしたのかな?」
「いや、こうして座って入れば幸運にもヘリキャリアが墜落しないで済むかなーと思ってね」
「なるほど、君の見立て通りだ」
そう言うカオスとロングショットの眼前に空中要塞が迫ってくるのでした。
超存在の半身カオスの登場。流石に秩序のオーダーと違っていい加減なノリが感じられます。
捕まってるハルク解放からオーダーが行ってしまう間の流れは台詞やページが端折られてて、上手く伝わっていないかもしれません。まあ結果ストレンジたちがオーダーはの配下になったとこだけ覚えとけば大丈夫でしょう。
このミニシリーズは最初から最後まで行間を読んで補完しないと理解しづらい超展開が多いのです。まあ、あまり細かいところを気にせず豪快に読んでちょうど良いお話ではあるのですが。
Longshot Saves the Marvel Universe
- 作者: Christopher Hastings,Jacopo Camagni,Victor Calderon-Zurita
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2014/06/03
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