Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

X-MEN: メシア・ウォー #1

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X-FORCE / CABLE クロスオーバー『メシア・ウォー』第1話の紹介を行います。

記事タイトルは便宜上X-MENと付けましたが、正式なタイトルは「CABLE/X-FORCE MESSIAH WAR」とあり、ケーブル誌/X-FORCE誌のクロスオーバーとなっております。

 

 

現代。 X-MENのリーダー サイクロップスは思い出していた。

アラスカのクーパータウンで起こった病院襲撃事件を。

反ミュータント主義団体による新生児殺害、

そしてそこから一人の赤子を救って未来へ逃亡した男の事を。

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近い未来。ミュータントにして警察官、そして今は運命の赤ん坊ホープとその保護者ケーブルを追跡するために生きている男ルーカス・ビショップ。

彼はバーである人物と接触していた。

ビショップは男に言って聞かせる

「ケーブルを殺したいんだろう?

奴は未来世界を逃走中だ。俺も奴を捕えたい。アンタの助けが必要なんだ」

「ケーブル?あんな奴はとっくに死んだろう?」

「いや、奴は生きている。そして奴の行動は未来世界を破滅に追い込むものだ。

全ての未来……あんたの世界もだ」

「そうは言うがな。無限に広がる未来、どうやってケーブルを探すのだ」

「無限ではない。奴は必ず戦争の起こる時代に現れる。

2276年オーストラリア、2381年中国、2510年プレイグス、2753年南アフリカ。

そして次に奴が現れるのは一か所だ」

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現代。サイクロップスとビーストも同様の話をしていました。

「ケーブル達が存在する時代、それは2973年だな」

「そんな遠くの時代に行ってしまったのか?」

「それでも彼自身の未来からは1000年は昔なのだよ」

「この情報が正しいとして、ケーブルがその時代のウエストチェスターに存在する時間はどれくらいあるんだ?ハンク」

「そう長くはないだろうな。これを逃したら、再度の追跡は不可能になるぞ」

すぐさま状況を判断したサイクロップスはウルヴァリンに連絡を入れます。

「ローガン、私だ。ケーブルを見つけた」

「ローガンだって?スコット、彼らを未来に送り込むのか?」

「…いや、緊急事態だ。この件は全てのミュータントの存亡がかかってる」

「本気か?ビショップを抹殺しようというのか!?」

「…この件に優先する事項などない。通信は以上だ。

ではボタンを押すぞ、ハンク」

「スコット…」

「心配はいらん」

 

2973年、荒廃したニューヨーク。

次元の裂け目が現れ、そこから出てきたのはウルヴァリン達X-FORCEのメンバーでした。

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「クソったれのサマーズめ!待てと言っただろうに」

各自別個の作戦中だったX-FORCEのメンバーは強制的に任務を中断させられ未来に送り込まれたのである。

それぞれが混乱する中、足元にクローで大きく「X」と書くX-23。

 

現代に残してきた仲間を救うべく、エリクサーは時間移動デバイスを外しますが

なぜか現代に戻れません。

また、状況を掴むべくテレポーターであるバニッシャーを

斥候に出そうとしますが、同じく能力が発動しません。

そんな不可解な状況の中、X-FORCEは何者かから銃撃を受けます。

現れたのは”狂人”デッドプールでした。

挨拶代りの銃撃に、脳天にクローで応えるウルヴァリンでしたが

デッドプールは気にも留めません。

「お~、ウルヴァリン!サンダーバードII!ドミノ!

あとは良く知らないみんな~!こんな所で会えるなんて!」

「アンタ、こんなところで何してんのよ?」

ドミノが聞きますが

「銃撃ってた」

「……ローガン、こいつこの時代まで生き残ってたってこと?」

「知るか。おいウェイド、俺たちはケーブルに会いに未来まで来たんだ」

「ケーブル?俺もちょうど待ち合わせしてたとこなんだよ」

「どこに居る?」

「どこに居るんだろうねえ?」

話になりません。

 

しばらく移動するとX-23がケーブルの匂いを察知します。

ウルヴァリン達が駆け寄るとそこにいたのはあどけない少女。

しかしその10歳くらいの子供こそ、

ケーブルが連れて行った救世主の赤子ホープでした。

「なんてこった。クソった……」

「おっと子供の前でその言葉は止めてくれるか」

呆気にとられたウルヴァリンの後ろからナイフが伸びます。ケーブルです。

「ケーブル、サマーズの依頼でお前たちを迎えにきた」

ウルヴァリンはケーブルを連れて元の時代に戻ろうとします。

「迎えにきた、か。

アンタらはここに来るべきじゃ無かったな。

行くぞ、ホープ」

ケーブルは相手にもしません。

「ウルヴァリン、あんたらは敵の罠の中にノコノコ歩いて来たようなもんだ」

「……ビショップか?」

「それだけなら良いがな」

ケーブルが示した先にはセレスティアルズの技術で作られた要塞が見えます。

「奴か?」

 

再び近い未来。ビショップの提案に男は難色を示してました。

「私はもはやケーブルなどに興味は無い」

「俺はあんたが興味を引くようなネタが有る上で話をしているんだ」

「貴様には私の興味を引くものなど持っていないだろう」

「…アポカリプスをくれてやると言ったら?」

男の目の色が変わり顔を上げました。

その顔はケーブルと同じ、ただしテクノオーガニックウイルスに侵されていない顔でした。

「良いだろう。話を聞いてやる」

ここにビショップとストライフの同盟が完成したのであった。

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改めて解説を。本ストーリーは邦訳された「X-MEN: メサイア・コンプレックス」と「X-MEN: セカンド・カミング」の間に位置するクロスオーバーです。X-MEN系タイトル全体を巻き込んだこれらイベントと違い、冒頭に挙げた二誌のみのクロスオーバーです。

当時のケーブル誌は救世主の赤子ホープを連れてビショップの追跡をかわしながら未来世界を放浪するタイトル。X-FORCE誌はミュータントを絶滅に追い込む組織に対抗すべく結成されたウルヴァリン達暗殺部隊というタイトルです。

本クロスオーバーはケーブル誌のストーリーにX-FORCEが参加するという形で始まっています。そのためX-FORCEのストーリーは途中も途中で中断される羽目になりました。

 

ストーリーとしてはまだ導入と言ったところ。ケーブル&X-FORCE対ビショップ&ストライフの戦いが幕を開けます。

 

<登場キャラクター>

ケーブル、ホープ

ウルヴァリン、X-23

ウォーパス、アークエンジェル

ドミノ、エリクサー、バニッシャー

ビショップ、ストライフ

X-Force / Cable (X-Force/Cable)

X-Force / Cable (X-Force/Cable)

  • 作者: Craig Kyle,Christopher Yost,Duane Swierczynski,Ariel Olivetti,Clayton Crain,Mike Choi
  • 出版社/メーカー: Marvel
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