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X-MEN: 現在のXタイトルを整理してみる

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先日ブライアン・マイケル・ベンディスがUNCANNY X-MENの担当を600号で終了させることがニュースになりました。


Brian Bendis Ends His Mutant Masterwork with Uncanny X-Men #600 | News | Marvel.com

そこで、というわけではないのですが現在のX-MEN系タイトルにどのようなものがあるのかを整理し振り返ります。

2015年は大イベント「シークレットウォーズ」が控えており、多くのタイトルが終了・改編されるかと思われているところ。そんな中でX-MEN系列誌タイトルの整理といっても、すぐに状況が変わってしまうところではありますがしばしお付き合いいただければと思います。

また、今回の記事は12月時点のタイトルを紹介し、本文中で現在の状態との差分を説明いたします。

 

1.WOLVERINE & THE X-MEN

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2011年開始、今回紹介するタイトルの中では唯一AVENGERS vs. X-MENの以前から継続しているタイトル。とは言うものの2014年2月に号数リセットでリブートし、2015年1月からは「SPIDER-MAN & THE X-MEN」と主人公を交代している。

内容はSCHISM展開でサイクロップス派から離脱したウルヴァリンが開校したジーングレイ学園を舞台とした学園もの。基本的に生徒がストーリーの中心に据えられ、宇宙に異次元にサベッジランドに騒動を起こし続ける明るい雰囲気を出している。ウルヴァリン周りのヘビーな話も無くはないが、学園の中で制服のキャラクターたくさん登場する誌面はやはり華やかである。

X-MENの中でもいわゆる生徒ポジションのキャラクターがほぼここに集約していることもあり、ウルヴァリンが過去から持っていた「年少のキャラをサイドキックにして道を示す」特性を広く拡張したお話と言えないことも無い。

 

2.ALL-NEW X-MEN

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2012年のイベント「AVENGERS vs. X-MEN」後に始まった新タイトル。過去から連れてこられた若きファーストファイブ(最初のX-MEN: サイクロップス、ジーン・グレイ、ビースト、エンジェル、アイスマン)を主人公に据えて始まった野心的なタイトル。

当初15話ほどはウルヴァリンのジーン・グレイ学園ので過ごしていたが、それ以降はサイクロップスら新恵まれし子らの学園で過ごす。

「過去から若い自分達を連れくる」というパラドックス満載の始まり方をしたもののライターのマイケル・ベンディスが自身のタイトル「アルティメット スパイダーマン」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」と積極的に絡めることで動きのあるダイナミックな展開を見せている。

最初に挙げたニュースの通りベンディスはXタイトルからの降板を宣言しているため5月頃終了と目されている。

 

3.UNCANNY X-MEN

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元祖Xタイトルを有する本誌はサイクロップスを主人公に据え、新たに設立した「新恵まれし子らの学園(NEW CHARLES XAVIER SCHOOL)」に新たな生徒を迎え入れ展開しているタイトル。

とは言うものの、サイクロップスはAvsX展開にてテロリストと認識されており、カナダの廃基地を学園と見立てた活動は正規の教育とは中々見て取れないものである。そんな中でも校長サイクロップスはエヴァベルを初めとする新人ミュータント諸氏に心構えを伝えようと苦心する。

先のALL-NEW誌と対比すると舞台もカナダの山中から動きが少なく、敵に攻め入られるなど地味な展開が多く感じるところもある。ただし、新規生徒キャラは能力的、キャラクター的にも見て取るところがあり、特にANNUALの主人公に抜擢されたエヴァベルの活躍などは今後も注目したいところです。

 

4.X-MEN

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ストームをリーダーにレイチェルやジュビリーなど女性キャラで結成されたチーム。開始当初は敵も女性だけで結成されたシスターフッドと対決していた。

もう一つのストーリーラインにジュビリーが保護している謎の赤ん坊ショウゴの物語がある。このあたりは未読なので詳細は不明であるが、彼が未来世界のX-MENで中核メンバーとなっているという設定以上の展開をしているのか気になるところではある。

 

5.AMAZING X-MEN

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ナイトクローラーの復活に合わせて創刊されたタイトル。メンバーはアイスマンやウルヴァリンなど他紙との重複も多い。特筆すべきはこのタイトルからX-MEN入りしたファイアスター。80年代アニメ「スパイダーマン&ベストフレンズ」から逆輸入したマイナーキャラである。

創刊当初はナイトクローラーの復活劇で天国を舞台に大冒険という独自性があったが、最近では学園を拠点に活動し中々他誌との区別も付けづらいところ。先のX-MENもそうだが、チームメンバーが他誌と重複していたり、学園を拠点として時折生徒キャラが絡んでくる展開が似通うなど、あまりタイトルを増やしてもその独自性が続かないという難点があるように思われる。

 

6.ALL-NEW X-FACTOR

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逆に独自性を出し続けているのがこちら。一般企業サーバルインダストリーが独自にミュータントチームを有するという設定で始まったタイトル。

2話1アークというテンポの良さとアーティストの独自性を出したスタイリッシュな雰囲気が良好。反面「企業体が有するヒーローチーム」という独自性があまりストーリーに組み込めていないところも感じられる。

個人的に大好きなタイトルではあるものの、2015年1月に20号にて終了。

 

7.X-FORCE

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おなじみケーブルを主人公に据えたタイトル。太平洋に浮かぶ廃ヘリキャリアを拠点に傭兵部隊さながらの活動を見せている。メンバーの1人マローはXタイトルには久々の登場である。

テクノオーガニックウイルスから解放されたケーブルとミュータントの救世主ホープという組み合わせは能力が強力すぎるのか、二人ともタイトル開始早々能力を限定される目に遭っている。

自分の読んでいる限りではこの能力の限定がストーリーにあまり噛み合ってるように見えず、その点から話の広がりを感じられないのが読んでいて今一つ乗り切れないところ。

 

 

内容の紹介と自身の感想と混在してしまいどうにも読み辛い文章となってしまい恐縮です。最初にも書きましたが今年2015年の5月からはマーベルユニバース全体を巻き込むイベントが展開されることもあり、これらタイトルの情勢も変化していくこととなります。

現在のタイトルの評判を聞き、単行本やMARVEL UNLIMITEDで読んでみようかといういう方の整理の一助になれば幸いです。

 

【おまけ】

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