アベンジャーズ&X-MEN:アクシス #6
「AVENGERS & X-MEN : AXIS #6 AWAKENED LIKE US」の紹介を行います。
マンハッタンに降り立ったアポカリプス率いる悪のX-MEN。そして個人の復讐のためにラトベリアに飛び立ったスカーレット・ウィッチ。その他反転したヒーロー/ヴィラン達はどのように動くのでしょうか。
前段:アベンジャーズ&X-MEN:アクシス #5 - Children & Weapon Smith
「地球に住む人間どもよ。我こそはアポカリプス!
これは最終警告である。
先日、ミュータントの新たなる首都マンハッタンから退去するよう勧告した。
その際は死傷者も出さず穏便に事を進めたが、それも今日までだ。
まもなく我が尖兵X-MENが動き出す。マンハッタンは完全に我々の物となるのだ。
殺戮は速やかに行われるだろう。括目して見るが良い。
新たなるミュータント国家が誕生するのだ。
野蛮な劣等種たる貴様らは跪く我らに跪く他なくなるのだ。
抵抗など無意味と知れ。高尚なるミュータントに仕えるしか生きる術は無いのだ!!」
マンハッタンの中心に陣取った宇宙船シップの中では人間のみを殺害する
遺伝子爆弾の準備が進められていた。その様子を暗闇から覗う影が一人。
一方、反転効果によって正義に目覚めたミスティークはX-MENの暴挙を止めようと正面からシップに赴く。
しかし待っていたのはローグとナイトクローラーの手荒い歓迎だった。
二人にやられるミスティークを救ったのは船内の様子を探っていたセイバートゥース。彼も反転効果によって正しき道を進もうとしていたのだ。
しかし、地の利に不利を感じたセイバートゥースはミスティークを抱えると即時撤退を決め込むのであった。
サンフランシスコではエクストリミスを巡りアイアンマンの元へデアデビルが現れる。
今までと違うやり方で自分の正義を貫こうとするアイアンマンはデアデビルと対立、
彼を叩きのめして追い返す。
ラトベリアでは反転したDr.ドゥームが自国の臣民を集め宣言を行っていた。
自らマスクを取り今まで敷いていた独裁を撤廃、民主政治を行うと言い始める。
突然の王の変心に戸惑う国民だったが、さらにスカーレット・ウィッチの乱入で
混乱はさらに広まる。
かつて自分を陥れ、彼女の魔力ヘックスパワーを利用したドゥームに
スカーレット・ウィッチは容赦なく復讐の雷を落とすのだった。
「おまえの愛するこの国が燃えて落ちるのを見るが良い!」
「貴様にも赦しを得ようとその方法を模索していたところだ、魔女よ」
「赦しだと?そんなもので存在するものか!
貴様の大切な臣民が傷つく様を見てもまだそんな事を言ってられるか?」
そういうとラトベリア国民に向けて攻撃を仕掛けるスカーレット・ウィッチ。
それを身を挺して庇うDr.ドゥーム。
魔女の一撃を正面から食らったドゥームは倒れこむ。
とどめを刺さんと近づくスカーレット・ウィッチの視界からふとドゥームが消える。
駆けつけたクイックシルバーが彼を救助し、マグニートーの元へ運んでいたのだ。
だが、追いすがるスカーレット・ウィッチは父マグニートーにも復讐の怒りを向ける。
場面は転じてラスベガスでは「ムジョルニアを失ったソー」ことオーディンサンが
ギャンブルと酒と享楽に明け暮れていた。
それに苦言を呈するロキ。
「どこにそんなギャンブルする金を持っていたのだ、兄よ」
オーディンサンが親指を向けた先には破壊された金庫の扉、
それと巻き散らかされた紙幣と硬貨が床を埋めていた。
そんな兄を諌める弟にオーディンサンは腕っ節を振るう。
吹き飛ばされたロキを救ったのはスパイダーマンが乗るクインジェットだった。
ロキが連れてこられたのはアベンジャーズマンション。
そこにはスティーブ・ロジャースとノーマッドが待っていた。
「これっぽっちでどうしようっていうのだ。
相手はX-MENとアベンジャーズだぞ。
これから新しいメンバーでも集めようってのかい?」
ロキが矢継ぎ早にまくしたてます。
「もうすでに集まっている」
スティーブが扉を開けると、そこにはロキと同様に連れて来られたヴィラン達が集結していた。
「な、なんてことだ。こんな馬鹿げたこと…」
「よ、よう。オーディンの息子。おめえも今日からお仲間だな」
茫然とするロキをカーネイジが迎え入れます。
「この連中で我が兄を正気に戻させるのか」
「ソーは後回しだ、トリックスター」
セイバートゥースが仕切ります。
「X-MENが遺伝子爆弾を持ってマンハッタンを占拠している。
我々でなければ対抗できない。今すぐにやつらを止めなくてはならん」
今ここにアストニッシング・アベンジャーズが誕生したのある。
悪に堕ちたアベンジャーズ、X-MENに続いて遂にそのベールを脱いだスティーブ・ロジャース陣営。Astonishing Avengersとは言うなれば「びっくりアベンジャーズ」といったところでしょうか。
反転したヒーローやヴィランの振る舞いはタイイン誌で描かれているようで、ロキとオーディンサンの話などは関連誌を読んだ方がより面白くなりそうな雰囲気があります。
ところで、自分で自信満々に書いておいてなんですがAstonishing Avengers」という名称、作中で呼ばれていないような気がするのです。参考にしているデータベースによると名前が明かされたのが第6話と書かれているのですが……?
【登場キャラクター】
アイアンマン、デアデビル
ローグ、ナイトクローラー、
サイクロップス、アポカリプス
セイバートゥース、ミスティーク
オーディンサン、ロキ
スカーレット・ウィッチ、Dr.ドゥーム
<AXIS単行本情報>
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