アメイジング スパイダーマン:END OF THE EARTH 【ビッグヒーロー6公開記念】
昨日まで紹介していたビッグヒーロー6の外伝的作品の紹介です。
彼らが登場している話のひとつにAmazing Spider-manの#685があります。内容はスパイダーマンとドクター・オクトパスの最終決戦、ドクオックが世界各地に配置した衛星打ち上げ基地を、世界各地のヒーロー達が破壊するという内容です。
上記の#685ではそれらヒーロー達は数コマ程度しか登場していなかったのですが、なんと本編と平行して掲題のワンショットが発売されており、その中でビッグヒーロー6の活躍がばっちり掲載されていました。
下手すると昨日まで紹介してたミニシリーズよりもヒーローしてるんじゃないか?と思われる当作品を今回は紹介したいと思います。
本作品ではPART1にて英国ヒーローのユニオンジャックを、PART2にてビッグヒーロー6を取り上げています。
PART1
ドクオックの野望を阻止するためスパイダーマン、ブラックウィドウ、シルバーセーブルの三人は世界各地のヒーロー、チタニウムマン、カンガルー、ユニオンジャック、サブラ、ビッグヒーロー6に衛星打ち上げを阻止するよう依頼します。
しかし衛星基地にはドクオックが護衛を配置しているといいます。
「悪者には悪者をぶつけようってのかい」
元ヴィランのカンガルーの軽口にも乗らずスパイダーマンが続けます。衛星打ち上げも阻止させたいが、誰かひとりでも衛星に組み込まれたステルス装置のチップを奪取してほしい事を告げる。
「ドクオックのステルス技術は世界一と言ってもいい。
だが一つでもチップがあればそれを解析して
打ち上げられた衛星でも見つけられるはずだ」
「チップか」
スパイダーマンの言葉を反芻しながらユニオンジャックが走り出します。
カンガルーはオーストラリアの基地に辿り着いた。
カンガルー型スーツに身を包んだ彼は飛び跳ねながら基地内に乗り込んでいく。が、基地内に構えていたレディ・デスストライクの爪が一閃、カンガルーを戦闘不能に陥らせる。
エルサレムの基地には女エージェント・サブラが潜入していた。
大量のオクトボットも予め用意しておいたジャマーで一蹴し、易々と発射台に辿り着く。が、そこに狙いを定めていたクロスボーンズの銃弾がサブラを貫く。
「簡単な仕事だったぜ」
チタニウムマンはロシアの発射基地でスコーピオンと戦っていた。
アイアンマンとも張り合うスーツは、今まさに飛び立とうとするロケットにも追いつくが、そこにスコーピオンの尻尾が襲い掛かる。脚部ジェットを破壊されたチタニウムマンは失速し、無情にも衛星は飛び立って行ってしまった。
残されたのは英国のエージェント・ユニオンジャック。
特別なパワーもスーツも持たない彼の前に、英国の暗殺者スレイマスター、さらに巨大オクトボットも立ちはだかる。英国基地の防御は厳重だった。
スパイダーマンたちが援護に駆けつけたとき、そこには大地に横たわる打ち上げロケットとオクトボットに腰かけてステルスチップを掲げるユニオンジャックが待っていた。
ジェット機の中で怪我の治療と休養をすすめるスパイディだったがユニオンジャックはこれを軽く断る。
「大丈夫だ、問題ない。
私この英国の街を守る。君たちはニューヨークを救え。
”他人のために障害に立ち向かえるもの、それこそが勝者の条件”
国の諺だ。後は任せたぞ、スパイダーマン」
ユニオンジャックは風のように去って行った。
PART2
「こちらゴーゴータマゴ、これから基地に侵入する」
超スピードで発射基地と思しきビルに突入するゴーゴーだったが
強力なフォースフィールドに阻まれる。
「もっと高速で突っ込めないかい?
そのフィールドをやぶるにはもっとデータが欲しいよ」
ヒロの無茶振りに返す言葉も無いゴーゴーだった。
「なんとか解析できないか、ヒロ?
オクトパスから世界を守るためには発射基地を叩かねばならんぞ」
ギリ研究所のオペレーションルームから最高責任者のオオシマが口を挟んでくる。
「このフォースフィールドは特殊だよ、オオシマさん
スタートレック見た事無いの?」
「くだらんやりとりはやめたまえヒロ、お父上が嘆くぞ」
父の名をだされると返す言葉もないヒロはフォースフィールドの解析を急ぐ。
現場のゴーゴーがさらにフィールドを調べようとすると、そこに幽霊のような男が現れ、彼女を吹き飛ばす。
「我が名はエバーレイス。原子の炎に焼かれるが良い」
「なんだい!もうスーパーヴィランのおでましだよ!」
ゴーゴーの言葉に上空のフリ・ワムが応える。
「わかったわ、ゴーゴー。でもこっちでもちょっとトラブルね」
「フレッドジラってコードネームなんだよ!ダサい事この上ない」
フレッドの愚痴にオオシマが眉をひそめて答えます。
「フレッド、名前のことは置いといて今は任務に集中だ。
眼下の敵に一発くれてやれ」
飛行機から飛び降りたフレッドはその勢いのままエバーレイスに一撃を与えます。しかし、レイスはフレッドのカイジュウ・オーラを受け止め、さらにゴーゴーの攻撃はすり抜けてみせた。どうやら実体を持たない敵のようだ。
まず先にフォースフィールドを破壊する必要がある。ヒロはハニーレモンに指示を出します。
「ハニーレモン、高出力エネルギー変換ブラスターは取り出せるかい」
「お安い御用よ」
ハニーがミラクルポーチに手を入れると、その先はアンドロメダ星雲にあるミスターファンタスティックの宇宙ステーションに繋がり、ちょうど彼が用意したエネルギーブラスターを拝借します。
それに合わせて上空からベイマックスとワサビ・ノー・ジンジャーが降りてきます。
「僕の声に合わせて!ハニー!フレッド!ベイマックス!いいかい!
いけーー!!」
ハニーのエネルギーブラスター、ベイマックスのパンチ、フレッドのカイジュウ・オーラが同時に炸裂するとエネルギーフィールドが破壊されます。そこから飛び込むワサビ。
「オクトボットよ、我が太刀を見よ」
ワサビが着地した時点で大量のオクトボットはバラバラになっていた。
エネルギーフィールドが破壊されると同時に実体化するエバーレイス。ゴーゴータマゴのパンチがレイスをノックダウンします。
勝利に沸くギリ研究所の職員達
だったが、次の瞬間顔色が変わります。
「大変です!ロケットが発射されます!」
飛び立つロケット。フレッドのカイジュウオーラで放り投げられたベイマックスはブースト全開でなんとかロケットに取りつく。ベイマックスを媒介して地上からハッキングをかけるヒロ。なんとかチップの解析結果をスキャンしたその瞬間、ベイマックスが取りついたままのロケットが空中爆発する。
ミッションは果たされたものの爆炎の中に消えたベイマックスを案じ肩を落とすヒロたち。そこへ空中に待機していたフリ・ワムから通信が入る。
「こちらフリ・ワム。これから大きな荷物を一つ持って帰るわよ」
そう伝えたジェットの下にはベイマックスが傷つきながらもなんとか取りついていた。
事件の概要等はAMS本編にお任せしてのアクション編なので単純明快、爽快なことこの上ありません。またビッグヒーロー6編は15ページに各キャラの特徴から見せ場、さらには2008年ミニシリーズでは登場しなかったギリ・コーポレーションも登場して、よっぽどこっちの方がBIGHERO6導入編といった趣です。
- 作者: Dan Slott,Brian Clevinger,Rob Williams,Ty Templeton,Thony Silas,Stefano Caselli,Humberto Ramos,Matthew Clark
- 出版社/メーカー: Marvel
- 発売日: 2013/01/22
- メディア: ペーパーバック
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