Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

映画ベイマックスの元ネタ ビッグヒーロー6を紹介

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今月20日より劇場公開となりますディズニーアニメ映画「ベイマックス」。本サイトでも流行りに乗っかって、元ネタとなったコミックの「BIGHERO6」を取り上げたいと思います。

 

ですが、皆さんもご存知の通り、今度公開される映画とコミック版の内容は全く別物になっています。

 

映画の原作こそマーベルコミックの作品ではありますが、キャラクターの容姿やその設定は全く別のもの(まあ容姿については同じコミックの中でもベンシラーによってコロコロ変わりますが)。 

たとえば映画タイトルにもなっているベイマックス。映画では亡き兄が残したケアロボットとなっていますが、コミックでは「亡き父のデータを元に、ヒロが作り上げたボディーガードロボット」となっています。

 

ですので、これから紹介するコミック版内容は「ふーんコミックはこういうものなのね」くらいの感覚で読んでもらえればと思います。

 

逆にこれからの紹介に映画の内容に即した情報はございません。なにより私自身が、公開される映画ネタバレなしに楽しみたいと思っているわけですから。

 

 

BIGHERO6の来歴

このブログでは2008年版を紹介しますが、そもそもの発祥は1998年に発行されたコミック「SUNFIRE & BIGHERO6」。日本人ミュータントであるサンファイアを主人公にすえた全三話のミニシリーズでした。

メンバーはサンファイア、シルバーサムライ、ヒロ・タカチホ、ベイマックス、ハニーレモン、ゴーゴー・タマゴの6人。既存日本人キャラである二人に、新キャラ四人を付け足してスタートさせたものでした。

 

舞台

舞台は日本!と思わせておいて2008年シリーズでは第一話だけで、二話以降の舞台はニューヨーク。映画のような架空都市サンフランソーキョーどころか、日本ですらなくなってしまいました。前述の「サンファイア&~」ではミステリアスなマーベル世界での日本が舞台だったようですが、残念ながら自分は未読なので取り上げられません。

 

作者

ライターは80年代X-MENを代表するクリス・クレアモント。邦訳でも昨年のウルヴァリン、今年のデイズ オブ フューチャー パストでもお馴染みかもしれません。邦訳ウルヴァリンなどを見るとマーベルユニバースにおける日本を作り上げた人物の一人とも言えるかも知れません。

イラストはデビッド・ナカヤマ。本作以外はマーベルアドベンチャーシリーズのハルクなどを手がけているよう。表紙だけなら最近のデッドプール アニュアルなども。他作を見ると絵柄がまた違っており、BIGHERO6は日本の漫画のタッチを意識して描いていることがわかります。

 

登場キャラクター

ヒロ・タカチホ

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日本に住む天才少年。ボディーガードロボット ベイマックスと共に行動する。本作では主人公的ポジションにいて、「身体能力は高くないが勇気を武器に立ち向かう」という王道な役割を見せている。

 

ベイマックス

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先にも紹介したヒロのボディーガードロボット。普段は人間の姿を装っており、戦闘時にのみ真の姿を表す。人間体の口元にちらりと見える尖った歯は前シリーズの怪獣姿を意識してるのか。

 

ハニーレモン

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不思議なポーチから様々な道具を取り出して戦うブロンド美女。チームの中でも明るい性格で「ファンに応えるヒーロー」といった風を見せている。

 

ゴーゴータマゴ

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パワードスーツを纏って戦うファイター。1998年版の設定では「元暴走族の不良少女で特赦と引き換えに最新パワードスーツの実験体としてチームに参加。ゴーゴータマゴ!の掛け声でエネルギーに包まれた球体になり敵を倒す」とあるが2008年版ではそれっぽいところは殆ど無し。制作陣の筆に依るところが大きいか。

 

ワサビ・ノー・ジンジャー

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精神エネルギーにより作り出された刀や苦無で戦うスシ・シェフ。「山葵野 生姜」なのか「山葵は生姜じゃない」なのかはいくら調べても不明。

 

フレッド

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一見すると普通の青年だが、体内に巨大な怪獣の力を秘めている。戦闘時にはその力が体外で赤い怪獣のビジョンを形作って攻撃する。幽波紋のようなものと言えばイメージしやすいか。

 

フリ・ワム

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ビッグヒーロー6の司令官的立場の女性。ベイマックスにアクセスして現場の状況などを監視する。最も気になるのは一見すると認識できない「Furi-Wamu」という名前。カタカナ表記に勇気がいります。

 

 

次回からこの2008年版BIGHERO6のエピソード(全5話)を紹介していきたいと思います。

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