Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

X-FACTOR TPB vol.21: The End of X-Factor(2)

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X-FACTOR TPB最終巻の紹介です。#259と260のシャッタースター&リクター編とローナ&ピエトロ編。#259は以前にこのブログでも振れたことのあるロングショットとシャッタースターの関係解明のお話です。

 

#259 "The End of X-Factor, Part 3 of 6"

牢に入れられた男が一人。伸びた髭の長さからも捕らわれた時間がわかります。

看守がやってきて男の前に武器を放り投げます。

「おいビクター、出番だぞ」

「ビクターじゃない、リクターだ」

「どっちでもいい、早くしろ」

 

通された先はモジョーが開催する闘技場。

モニター越しの観客が大騒ぎしています。

 メフィストに消し去られたと思われたリクターはモジョーバースに送られており、

そこでお定まりのTVショーの見世物として剣闘士をやらされていたのだった。

 

今回の相手は鉄仮面の二刀流剣士。

リクターはその戦いぶりに何か見覚えが有ります。

振動波で仮面を吹き飛ばすとその素顔はシャッタースターでした。

「良いぞ、良いぞ!かつての仲間相手に

歴戦の勇士リクターはどう戦うのかな~!」

巨大スクリーンからモジョーが煽ってきます。

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完全に洗脳されているシャッタースターに押されるリクター。

しかし救いの手が現れる。

反モジョーのレジスタンスが闘技場を解放に現れたのだ。

レジスタンスの一員であるロングショットがシャッタースターを取り押さえる。

「あんた、大丈夫かい」

「ロングショット!助かった。俺だ、リクターだ」

「…すまないが初めて会ったようだ」

どうやら時間を遡ってモジョーバースに飛ばされたらしく、

ロングショットはリクターと出会う前の状態だった。

 

レジスタンスは目的のシャッタースターを手に入れると、

創造者アライズの元へ帰る。

アライズは人造人間ロングショットを造りあげた科学者であり

その素体となったシャッタースターを奪還するの作戦を行ったと言う。

「待ってくれ、ロングショットはシャッタースターのクローンだって?」

「クローンではない。ロングショットは

私の技術によってさらに素晴らしい能力を得た戦士だ。

まあ、言うなればシャッタースターはロングショットの父親といったとこだな」

そう言うとアライズはシャッタースターの洗脳を解くのだった。

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その後モジョーの襲撃によりレジスタンスと別れ離れになった

リクターとシャッタースターは産気づいているダズラーを助ける。

ダズラーはロングショットの子を身ごもっていたのだ。

彼女の子供を取り上げたシャッタースターは、

赤子の顔を見て驚きながらも一つの決断をする。

「この子を百年後の未来に連れて行く」

「なんだって!」

「この赤ん坊が成長して、ちゃんと俺になるように」

赤ん坊の顔にはシャッタースターと同じく左目の痣が残されていたのだった。

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これだけ読むと何がなにやらな内容のシャッタースター編。これは長年ぼやかされていたロングショットとシャッタースターの関係を整理する話で、詳しい解説はこちらのサイト(Aleolapin)を読んでいただくと良くわかるかと思います。

モジョーバースに取り残されてしまった二人。まあ、遠いようですぐ近くにあるのがモジョーバースなんで、必要が有ったらひょっこり帰ってくることでしょう。

 

 

#260 "The End of X-Factor, Part 4 of 6"

まだ日も暮れぬうちからパブで飲んでいる女性が一人。

X-FACTORのポラリスことローナです。

自身の隠された過去から癒されることもないまま

Hell on Earth Warでメンバーは散り散りになってしまい

開店休業状態の探偵社を持て余し、一人膿んでいる状態でした。

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「お客さん、スーパーヒーローみたいな格好してるね、

アベンジャーズ?」

「違うよ、X-FACTORよ」

「X-FACTOR?知らないねえ。

そもそもここはコスプレ会場じゃないよ」

店員の態度に腹を立てたローナはひとつ提案をします。

「じゃあ私が凄い能力を持ってるところ見せてあげるわよ。

あのビリヤード台をここから動かしてみせるわ」

「馬鹿なことを言うんじゃ……!!」

 

ビリヤード台が壁を突き破り道路まで吹き飛んでいきます。

車は潰れ周囲は大騒ぎとなり、当然のように警官たちがやってきます。

銃を構えた警官に対しても、ローナは指先ひとつで弾倉を取り上げ無力化します。

そんな中一人のアベンジャーが現れ、警官たちを下がらせます。

彼は酔って椅子から転げ落ちたローナの側に立ちます。

彼女が顔を上げるとそこにはクイックシルバー、ピエトロ・マキシモフが立っていた。

 

「ピエトロ…警察がアベンジャーズに連絡したの?」

「すぐそこに事務所があってな。たまたま俺が居たんだ」

「助かったよ!あんた、彼女の友人かい?」

バーテンが涙声で訴えます。

「いいえ、この人は私の兄妹、義理のおにいさまよ」

「ローナ、止さないか。ほら、ここの弁償はアベンジャーズが持っておくから」

小声でピエトロがたしなめます。

 

そんな取り繕うような態度が、自分を騙していた父マグニートーと重なるのか、

ローナは苛立ちを込めてピエトロを吹き飛ばします。

マグニートーと同じだと言われてはピエトロも黙っていません。

二人は本気のバトルを始めます。

 

ローナが周囲の警官から奪った拳銃で一斉射撃をするも、

ピエトロは超スピードで難なくそれらを避けきる。

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今度はピエトロがスピードでかく乱しようとすると

ローナが足元のマンホールごと彼を宙に浮かせる。 

空中でもつれ合う二人。

高速パンチでピエトロがローナをK.O.するも、足場を失って落下してしまう。

地面に叩きつけられた二人は並んで気を失う羽目になるのだった。

 

警察に逮捕され、留置所に収監されるローナ。

だがそんな彼女を保釈してくれた人物が現れる。

ハリソン・スノウ、数々の企業を抱えるサーバル・インダストリーのCEOである。

とある用件でローナの力を必要としてやってきたのだ。

「君は我々のチームに必要な人材だ。

ぜひ着いて来て欲しい、我が社を支えるX-FACTORのメンバーとして」

 

 

ローナとピエトロはこの後創刊されるAll-New X-FACTORのレギュラーとなる背景があるので、この話は今までの締めというよりは次の物語へのブリッジとなっているところ。ピエトロは身分証を見せて警官隊を下がらせてるのですが、はてこの時点ではまだアベンジャーズ・アカデミーの教師という扱いだったのだろうか。

 

 

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