Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

X-FACTOR TPB vol.20: Hell on Earth War(7)

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#256 "Hell on Earth War - Finale"

地上に顕在化したメフィストの居城。

その前にポラリスが一人姿を現します。

「これはモネの分よ、化け物共」

モネの死を悼み、能力をフルに発揮したローナの力は、ミニオンの矢を跳ね返すだけでなく、城の砦を一つ全壊させるほどの威力を発揮します。

その力には玉座のメフィストも驚愕します。

「むう、X-FACTORの連中め。こちらも本気で掛からねばならぬようだな」

 

居城の前にはメフィストのミニオンが大挙してあふれ出す。

対するX-FACTORは魔物化したマドロックスが分身して大軍勢を作り上げます。

正面からぶつかり合う二つの軍勢。

 

メフィストはサタンナの戒めを解くと、幽閉している他の魔王と協力してX-FACTORを止めるよう命じます。 

「よろしいのですか?」

降って湧いた自由に驚くサタンナ。

「当然だ。魔王と協力しX-FACTORを止めろ」

「わ、わかりました」

牢に着くと扉を開放し中の魔王に呼びかけるサタンナ。

「魔王どもよ、同盟を組み今一度X-FACTORの連中を・・・!!」

扉の中には魔王たちの死体が転がっていました。

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「こんな、どうやって・・・」

「僕がやったんだ!」

隠れていたティアがサタンナを切り裂きます。

サタンナからメフィストの様子を聞きだそうとレーンが止めようとしますが

興奮したティアはそのままサタンナに止めを刺します。

「メフィスト・・・次はお前がこうなる番だ」

バーサークしたティアは最早誰に求められない状態にあった。

 

城から少し離れた所では、レイラとマドロックスの本体が待機していた。

興奮して逃げ出そうとするマドロックスをフォースフィールドで抑えるレイラ。

「ごめんなさい、ジェイミー。でも本体のあなたがやられるわけにはいかないの。

ことが終わるまでここで大人しくしていて」

 

外からはジゼベルとローナが率いる分身軍団が門を打ち破り、

潜入済みのティア達も合流してついにメフィストの玉座まで攻めあがる。

「よくぞここまで来たな、侵入者共。

ここを最期の闘いの場にしてやろう。

だがその前に・・・お前は大人しくしてもらおう」

メフィストが手をかざすと炎の檻が現れ、ティアはその中に閉じ込められる。

「ティアを離せ!この悪党が!!」

シャッタースターが飛び掛ります。

だがメフィストの手から発せられたブラストにより消滅させられます。

「次は誰がこうなりたい?」

メフィストの態度に怒りを弾けさせたリクターがかかっていくが、同様に消滅させられてしまいます。

「次は貴様か、狼女?」

メフィストの手が母レーンに向けられたとき、ティアの目が燃え盛り、体の底から力が湧き上がります。

バーサークしたティアは真っ直ぐメフィストに向かっていく!

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「馬鹿な、たかだか小僧の力が…」

「力だ!怒りが新たな力を生み出すんだ!

力こそが、このゲームの唯一のルール!

この最終戦争を終わらせるのは、この、この…」

怒りに任せてメフィストを切り裂くティアだったが、不意にその声が途絶える。

ティアの背後はいつの間にかグイドがメフィストの矛を拾って立っていたのだ。

そしてその矛は非情にもティアの身体を貫いていた。

「ティアを殺した者がこの戦争の勝者だったな。なら俺の勝ちだ」

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「グイド!きさまぁぁ!!」

レーンが飛びかかります。

「お呼びじゃないぜ、レーン。

今から何が起こるか黙って見てな」

ティアの身体は凄まじい光を放ち始めます。

その光はメフィストを消し去り、そのままX-FACTORを、メフィストの居城を飲み込みます。

 

城の外で待機していたレイラでしたが、突然の光の奔流に飲み込まれ、吹き飛ばされます。レイラが顔上げるとそこは見知らぬ街並み。普段と変わらぬ平穏な夜が広がっていました。

Hell on Earth War 、地獄の戦いは幕を閉じたのです。

 

グイドが手をかざすとモネが目覚めます。

「…ここは?」

「モネ、あんたは地獄に居るんだ」

「グイド!あなた…」

「俺があんたの命を救ったんだ」

「あなた、何を言って…」

「俺はあんたの命を奪った。

そして地獄の王になったんで、その力を使って蘇らせたんだ。

どうだい?魂がないからって不便するもんでもないだろ」

「ちょっと、でも、あなた…」

「あんたを救うために地獄の王になった。理解したろ。

じゃあ王から最初の命令だ。ここから去れ」

「グイド、私…」

「早く行け!!」

異形の姿に変わり始めていたグイドの言葉にモネはその場を去ることしかできませんでした。

 

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なんと、ストロング・ガイことグイドが地獄の王の座に着くことで、戦いは終結を迎えてしまいました。モネを救うためとは言いながら、なんとも物悲しいラストです。

次回からは最終回に向けてのシリーズ「The End of X-FACTOR」 が開始。勝利とも敗北ともつかない決着を経て探偵社のメンバーはどうなっていくのでしょうか。

 

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