Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

X-FACTOR TPB vol.20: Hell on Earth War(5)

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#254 "Hell on Earth War - Part Five"

結局逃げることも適わないことを悟ったX-FACTOR一行は、NYに戻って状況を打破する事に決める。

しかし頼りの綱のティアはいまだに戦う決意を固められずにいた。

何か他の方法は探せないかと弱気になるティア。

それを見て、母であるレーンは出発を遅らせる提案をするも話を聞かないシャッタースターはポータルを発生させ全員をNYに移動させる。

現れた所はタイムズ・スクエア、いや魔物に蹂躙され荒れ果てた街並みはかつてタイムズ・スクエアと呼ばれた所だったと言う方がふさわしかった。

 

サタニッシュ・スプリームはメフィストを見失い苛立っていた。

ミニオン共はどこへ行きおった!」

背後からもぞもぞと蠢きだすサタニッシュの兵隊達。

「何をやってる貴様ら!メフィストはこの辺りに居るはずだ。

散開して奴を探し出せ!!」

振り返りもせず怒声を浴びせるサタニッシュの背後で、ミニオン達はひと塊に集まっていき、その姿は赤い悪魔に変わっていく。

「わかったらさっさと…ぐおおお」

メフィストの矛がサタニッシュの腹を貫く。

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「よーくわかってるぞ、サタニッシュよ。私に会いたかったのだろう?これで貴様も私の虜囚だ」

地面に開いた大穴がサタニッシュを飲み込むと、メフィストは満足そうに去っていった。

 

NYに着いたX-FACTOR一行だったが、戦う覚悟の出来ていないティアに足止めを食っていた。その態度に苛立ちを隠せないローナ。しかし、こちらの都合などお構いなく、魔王共のミニオンは一行を取り囲むのであった。

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ヘラとアスモデウスの軍勢は正面からぶつかり合っていた。

「死の女神よ、いい加減あきらめよ」

「それはこちらの台詞ぞ」

両軍の大将同士が切り結んでいます。

「儂は全てのデーモンを束ねる魔侯アスモデウスだ!貴様などには…負けん!」

倒れたヘラに剣を突き立てるも、そこはもぬけの空。

空せ身で背後に回ったヘラがアスモデウスの腹を切り裂く。

「どうかしら魔侯殿?ってもう聞こえてはいないだろうな」

勝ち誇るヘラ。しかし勝利に油断しているその背後から矛が伸びてくる。

二人の戦いを隠れて伺っていたメフィストだ。

虚を突かれたヘラはそのまま腹部を刺し貫かれる。

奇しくも自分の行いと同じような形で倒されてしまうのだった

「おっと失礼、死の女神殿。ふふふ、もう聞こえてはいまいか」

騙し討ちにかけてはメフィストの方が一枚も二枚も上手であった。

 

ミニオン共との戦闘に巻き込まれてしまったX-FACTORだったが、そこにジゼベルが現れ状況が一変する。

彼女は周囲のミニオンに号令を下す。

「皆の者!そいつらに手を出すのではない。

それよりも今はやるべき事がある!

お前達も私が誰か知っていよう。メフィストの子ジゼベル!

父に用がある、今すぐ見つけ出し連れてくるのだ!

何をしている、早く行かんか!!」

散り散りに姿を消すミニオン

「これでよし…。さあお前たち、その小僧をよこすのだ」

適当なことを言い、人払いを済ませたジゼベルはX-FACTORに近づいてくる。

あくまでも彼女の狙いはティアなのだ。

さらに魔物化したマドロックスを担いでグイドも現れる。

「そいつはジゼベル、魔王メフィストの娘だ。

今のこの状況をどうにかしたいなら、そいつの言う通りにするべきだぜ」

彼はマドロックスを投げつけ大量の分身を発生させると、混乱に乗じてティアを奪おうとする。

ジゼベルがティアに手を伸ばしたとき、間に割って入ったのはレイラだった。

彼女はフォースフィールドでティアを守るとジゼベルと向かい合った。

「そんなことをして小僧を守ったつもりか。それは逆だぞ。そんな中にいては小僧の爪も牙も役には立たないではないか。いつまでも状況は変わらないぞ」

「たしかに、ティアは魔王たちを倒す力を持ってる。でもその力を使うかどうかはこの子自身が決めること!私達の役目はあくまでこの子を守ることなのよ」

 そう言ってティアを抱き寄せるレイラ。そしてさらに母レーンもジゼベルに立ち向かう。

そんな姿を見て、ティアは自分が守られているだけで良いのかと考え始めていた。

 

 一方、モネはグイドの姿を見た途端に飛び掛っていた。激しくぶつかり合う二人。

「貴方が出てくるのを待ってましたわ!!」

「それはこっちの台詞だっての!」

互いに遠慮を無くしたスーパーパワー同士の激突は他者の付け入る隙を与えぬものだった。

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モネがグイドを叩きつけると地面が大きく割れ、二人とも奈落へと落ちていく。落ちた先はNYの地下でなく、マグマ吹き荒れる地獄の境目。魔王たちの影響か次元の歪みがいっそう広がっていたのであった。

「どうするよ、俺っちの案内が無いと地上には帰れないぜ」

「あなたの!案内など!不要ですわ!!」

モネの闘志は衰えることなく二人の闘いは続くのであった。

 

魔王同士の戦いはメフィストが頭一つ抜き出て描かれています。しかもキャラクターに合わせた騙し討ちメインなのが非情にらしくて良いですね。

そして振った女(モネ)と振られた男(グイド)の対決。これは今までのX-FACTOR探偵社では中々見られなかった躍動感と力強さにあふれたバトル描写で大変迫力があります。文字では伝えられないのが残念です。反面、相手が女性で元チームメイトであっても容赦なく拳をふるうグイドは本当に魂をなくしてしまったかのように見えて少し悲しくもあります。

 

 

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