X-FACTOR TPB vol.20: Hell on Earth War(3)
#252 "Hell on Earth War - Part Three"
僕の名前はティア。
いきなり現れたプルートにシャッタースターは一撃でやられちゃった。
どうしたらいいの?お先真っ暗だ。
「貴様等に選択肢はない。その小僧を渡せ。」
プルートが剣を突きつけて恫喝します。
ローナはそれを奪い取りながら言います。
「いい鋼使ってるわね。鋼なら私の物よ。マドロックス?」
「X-FACTOR!総攻撃だ!」
母さんは僕を下がらせた。
僕を守るため、そして自分が全力で戦うためだ。
マドロックスは一人で百人の兵隊として戦える。
リクターは地震を起こして地面を割り、敵を飲み込む
ロングショットはアクロバットを見せながら次々とナイフを命中させていく。
モネはそのスーパーパワーで果敢にプルートに向かっていく。
そして母さんは一番勇敢に敵の真っ只中に突っ込んでいく…
「母さん、後ろ!」
レーンの危機を救ったのはダーウィンの弾丸だった。
「なによ、あたし達を狙ってたんじゃないの」
「言ったはずだ、俺はこの状況を止めるために行動してただけだと」
ダーウィンもこうなった以上、魔王たちを止めるしかないようだ。
一見互角に見えた戦いも、様相が変わってくる。
モネのラッシュも魔王の放つ覇気に吹き飛ばされる。
ローナがミニオン共から奪ったありったけの武器を投げつけるも、プルートはその中から自分の剣を易々と掴み取り、ローナをKOする。
「遊びはここまでだ」
プルートが本気を出すと一撃で全員が吹き飛ばされ、かざした右手から放たれたブラストはマドロックスとジゼベルを一瞬出消し去るのだった。
やはり魔王に敵う者はいないのか。
そう思った瞬間、プルートと同じくバーサークしたティアが飛び出していった。
その一撃は魔王の鎧を砕き、素早い動きは彼の剣をくぐり抜ける。
装甲を引き剥がし、留めの一撃を加えるティア。
瞳を真っ赤に燃やし、月に吼えるその姿はプルートのミニオンを追い散らす。まさに神殺しその物だった。
「プルートが、やられた?」
「やはりあの小僧は我々を殺せるのか」
離れて様子をうかがってた他の魔王たちが驚愕の色を見せます。
しかし一人メフィストは不敵な態度を崩しません。
「我々は”知った”、プルートの奴は”体験した”。小僧の力は本物…、ということは」
「ということは何だ?メフィストよ」
「ふむ、サタニッシュよ。それはだな…
我々のゲームもこれからが本番ということだ。あの小僧の力を手に入れる!
我らの最終決戦も始まったということだ!」
そういうとメフィストは他の諸侯を薙ぎ払い去っていきました。
ジゼベルは目を覚ます。プルートの攻撃でやられたわけではなかった。
しかし、身体が動かない。メフィストに拘束されているからだ。
「気が付いたか、娘よ。
おまえのしでかした事について説教しなくてはならん、
が、今は他の魔王のことが優先だ。
お前には監視をつけてやろう」
そう言ったメフィストの手の先には悪魔の姿に変貌したマドロックスの姿があった。
覚醒したティアの力とそれを独占するために戦い始めた魔王たち。
何より驚きなのは魔物化してしまったマドロックス。
リーダーを失ったX-FACTOR探偵社はどうなるのか!