Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

Uncanny Avengers #17

ハボックの独白から始まります。

「このことは避けられなかった。君はそう聞かされるだろう。

ミュータントが救われることは無かった。

それはたとえ君でも避けられなかっただろう、ケイティ。


僕たちは最後の瞬間まであがき続けた。

お母さんも頑張ったよ、でも駄目だったんだ。

奴らは僕たちを騙してたんだ、そこには救いなんて無かったんだ。


でもねケイティ、これだけは覚えていて欲しいんだ。

希望は必ず有るんだってことを」

 

 

セレスティアルズの巨大な足が肉眼で見えるほど迫っている中、

ある者は市民の避難に力を尽くし、ある者は巨大な相手を少しでも

押し返そうとし、またある者は地球を守る盾を作ろうと尽力していた。

そして皆がアベンジャーズ・ユニティ・スカッドの逆転を祈っていた。

 

宇宙ではソーとヨルンボルンを手にしたエイミンが激しく争っていた。

ハンマーとアックスの激しいぶつかり合いは宇宙船の外壁を突き破り

再び船内まで二者を運び入れる。

「弟を殺した憎きソー!それ以上に許せぬは我らを陥れたカーン!!」

「案ずるなエイミン、すぐに弟のところへ送ってくれる」

「黙れ!毒の羽根で侵された体で何ができる?

その右腕で何ができる!?」

ウリエルを沈めた際ソーの右腕もボロボロになっていた。

「成すことを成すのみ!」

ソーの放ったハンマーはエイミンの頭上を崩壊させ瓦礫の雨を降らせる。

その隙をついて遂にソーがヨルンボルンを手にするのであった。

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炉心ではワスプが決断を迫られていた。

「ほら!早く撃て!地球の終わりまで時間が無いぞ!!」

グリム・リーパーが怒りとも笑いとも付かぬ顔で叫びます。

「…だめ、私には撃てない」

地球の危機が迫っていようと、目の前の人間を殺すような真似はできないワスプはうなだれる。

「なら、貴様は終わりだ蜂女!

次の選択は地球の終わりか、自分の最期か、どちらにするかだ!!」

グリム・リーパーが大鎌を突きつけます。

 

アベンジャーズタワーではトニー・スターク達が

イグジーターを防ぐ為のフォースフィールド発生装置を

完成させようとしていた。

「これで準備完了だ。いけるか?フランケン男よ?」

「ドゥーム、黙らすぞ」 

ハルクはエネルギー元として装置のユニットを掴んでいた。

「それでいい。貴様を怒らせるために言っているのだからな」

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ハルクが怒りに任せて装置に力を込めると装置は動き出し、

そのフォースフィールドはセレスティアルズの足を受け止めた、

かに見えたが、次の瞬間装置に亀裂が入り爆発を起こす。

するとセレスティアルズの足は成層圏を破り、海を割り、地球内部へと沈んでいく。地球の破壊が始まったのだ。

 

「ゲームはお前の負けのようだな。

お前は俺を殺せなかった。地球はおしまいだ!」

「とてもじゃないが、女性にかける言葉ではないな」

飛び込んできたキャップはグリム・リーパーに蹴りを食らわすと、ワスプに向かってタキオン・ダムの破壊を命じる。

なんとかその場を食い止めようとしたキャップだったが

デスの力を得た鎌に盾が吹き飛ばされてしまう。

がら空きになったキャップの身体に死の鎌が回転しながらめり込んでいく。

ワスプが振り返ると、そこには血溜まりに沈み全く動かなくなった英雄が倒れていた。余りにもあっけないキャプテン・アメリカの死だった。

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ソーは地球に沈みゆくセレスティアルズに最後の説得を

試みるも追いついたエイミンに切り裂かれ吹き飛ばされる。

 

全てが崩壊していく地上ではビジョンが諦めの言葉を発していた。

月面ではウォッチャーがただ黙って経過を眺めていた。

全身を沈めたイグジーターが大きく手を振りかざすと

地球は粉々に粉砕され跡には何も残らなかった。

その衝撃は月を抉り、破片はどこまでも宇宙を飛んでいく。

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迫る衝撃波を前に、ソーはアスガルドへの道を開くと、すんでのところで飛び込んだ。

「地球が……。」

絶望するソー。

「もう良い。全て起こるべくして起きたことだ」

振り向くと父オーディンが立っていた。

「…貴方のおっしゃる通りでした、父上。

私が斧に課した呪い、それがこの結果を呼んだのです」

「確かにお前の行いがこの悲劇を招くきっかけとなったのは確かなこと。

しかしこれが地球の未来だったことは確かなのだ。

この宇宙において終わり無き物はなど何もない。

それは生命の種についても言えること。

これは全ての生命に課せられる試練なのだ」

「父上は、こうなることをわかっていた…」

「左様。人という種がこのまま未来に進んでいたとしたら

同様の結果を呼んでいたことだろう」

全能の神は無情にも告げます。

「融和を是とせず、己の蛮勇を増大させ、星々に渡りその力を伸ばしていたとしたら、今回の件が無かったとしてもセレスティアルズがどのように判断したかは明白」

ソーに言葉はありません。

「成すべくして成った。

ラグナロクは己自身が引き起こし事なのだよ」

そう言って去っていく父神。

ソーは微動だにできなかった。

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ラグナロク・ナウ編、完結です。なんとヒーロー側の敗北、地球消滅と言うショッキングな終わり方をしてしまいました。

物語はここで一旦区切りをつけ、次回からはミュータントの楽園「プラネットX」を舞台にした物語が始まります。

この紹介を始めた時に「AXISに繋がる物語を~」と書きましたが、当然この状態からレッドスカルの物語に話は繋がっていきます。

ですが、このサイトでの紹介も一区切りといたします。なぜなら自分がコミックを読んでいるサービス「Marvel Unlimited」にてアンキャニー・アベンジャーズが#18までしか公開されていないからです。

いつかまたAXISのストーリーまで公開されたあかつきには続きを書いてみようかとも思うのですが、その頃には新しいイベントに目が移っているかもしれません。

ハボックが好きな方もそうでない方も、ここまで読んでくださった方が居ましたら、お付き合い頂きありがとうございました。

 

【 登場キャラクター】

キャプテン・アメリカ

ワスプ、ソー

アポカリプス・ツインズ(エイミン)

グリム・リーパー、オーディン

 

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