Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

Uncanny Avengers #16

 3193年の未来。

「インフィニティ・ウォッチ集結しました、イモータス」

「タキオン・ダムの破壊はまだなのか」

「そればかりは過去のアベンジャーズに任せるしかない。急ぐのだ、ヒーロー達よ…」

崩壊する未来世界をバックにイモータスが呟きます。

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現代、地球。

ブルース・バナー、ハンク・ピム、Dr.ドゥーム等世界最高の頭脳が集結し、セレスティアルズに備えていた。

「トニー、いる?」

「ワスプか、何か良い発明でも思いついたかい?」

宇宙からの通信にトニー・スタークが応えます。

「こちらは今ソーと別行動をとったところ。

彼は自分の責任をとると言って、斧を奪い返しに行ったわ」

「強硬手段に出るつもりか…。それで君の方は?」

「私はタキオン・ダムの破壊に向かう。

イモータスによればこれさえ破壊すれば未来から軍勢を送ってくれるという話よ。

心配しないでトニー、絶対に成功させてみせるから」

 

アポカリプス・ツインズに返り討ちにされたキャプテン・アメリカは、捕獲され彼らの部屋に吊されていた。

ツインズは勝利の余韻を味わう。

「我等がミュータントには永遠の安らぎが与えられ、人類には非情の鉄槌が下されるわけだ」

「そうね、ウリエル。征服すべき地球が無くなったらカーンはどんな顔するかしらね」

そこへエイミンの毒に顔半分を焼かれたキャップが口を挟みます。

「ちょっといいかな。それよりももっと心配すべき事が有るんじゃないか?」

すると轟音と共にソーが外壁を破って突入してきた!

慌てて隔壁を閉めるエイミン。

ソーはシールドを掴むとキャップの拘束具に投げ当て、彼を解放する。

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「斧を返して貰おう。さもなくば二人とも消えて貰う」

ソーが凄みます。

ウリエルはソーの動きを封じようとエネルギーを飛ばしますが

キャップのシールドが一閃、ウリエルを吹き飛ばします。

「ソー!奴らは二人揃わなければタイムパワーを使えないようだ」

「なるほど、では作戦はどうする?」

「双子を分断するんだ!」

キャップの指示にウリエルに向けて突進するソー。

その力は宇宙船の壁を何枚も破りどこまでも飛んでいきます。

宇宙船中庭にもつれ込む二人。

ウリエルは刃の羽根を飛ばすと一旦距離をとります。

ふとソーが目をやると、そこにはスカーレット・ウィッチの遺体が転がっていた。

彼はワンダの目をそっと閉じてやると、自身の瞳に静かな怒りを宿し、ウリエルを追いかけるのだった。

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一方ワスプは宇宙船内部、タキオン・ダムの炉心に辿り着いていた。

これを破壊すれば…ブラストを構えた瞬間、横やりが入る。

「ダムを止めて未来から援軍を呼ぶつもりか、それは良い考えだ」

グリム・リーパーが冷たい表情でワスプを押さえつける。

「俺を殺さないとこいつは壊せないよなあ。

どうする?再び俺を殺すかあ~」

ワスプの拳を自らの喉元に当て、狂った目を向けてくるのだった。

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部屋に残ったキャップはエイミンと対峙していた。

「私たちがレッドスカルの収容所に入れられていた時、貴様は何をしてきた?

貴様ごときに何ができるというのだ!?」

「格闘と!シールドだ!」

しかしシールドは躱されカウンターの一撃を食らって吹き飛ばされる。

「愚かなり、古き男よ。所詮貴様は人の力。

奇跡が起きても勝ち目は無いと知れ!」

エイミンの動きは素早く、その攻撃は鋭く重かった。

しかしキャプテンは知っていた、戦いとはそれだけではないことを。

「その通りだ。だが、やりようはある」

そう言うと吹き飛ばされた先にある隔壁開閉ボタンを押し、壁に刺さったシールドを掴む。ソーの突き破った大穴が開くと、大量に排出される空気と共にエイミンも虚空に投げ出されて行く。全てはキャプテン・アメリカの計算の内であった。

 

「これさえあれば…」

ヨルンボルンに手を伸ばすウリエルの背中に、

ソーの放ったムジョルニアが突き刺さる。

「この恥知らずの犬め」

「ソー!!

カーンの思うままに操られ、子供の遣いのように

この斧を仕立てた貴様が!」

「そうだ、だからこそ私の手で始末をつける!」

「アスガルドは貴様の罪で地にまみれるのだ。

我が新世界の歴史にその事実を刻んでやろう」

ウリエルは無数の羽根を放ちますが、

ソーはハンマーで撃ち落としつつ真っ直ぐ向かっていきます。

「我等はただ安らぎの世界を作ろうとしているだけだ。

貴様は戦いなどと言うがこれは革命なのだぞ!」

「それがどうした!」

ソーのハンマーがウリエルを打ちつけます。

ソーは太陽の中心へとポータルを開くと

ウリエルを掴み上げて自分の腕ごと突っ込みます。

「よせ!我こそは希望!我こそは宇宙の救いなのだぞ!」

「それが!どう!!した!!!」

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エネルギーの奔流に飲まれ大爆発を起こすウリエル。

遂にアポカリプスの片翼が倒れたのだった。

しかし、ソーに休憩の時間は無い。

宇宙空間を漂うソーの前に現れたエイミンは

ヨルンボルンを掴むとこう言うのだった。

「雷神よ、この斧を取り戻したいか?

愛する星を救いたいか?

果たしてその願い適うかな」

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キャップ&ソーVSアポカリプス・ツインズの直接対決。とにかくキャップが格好良く描かれています。掴まりながらも憎まれ口で反撃のキャップ、ソーとの連携がぴったりのキャップ、ソーに指示を飛ばすキャップ、機転を効かせて勝利を掴むキャップ…どうしてハボックにこういうシーンが無かったのでしょうか。

そして遂に双子の一人ウリエルが倒れます。その前のシーンでたっぷり一ページ使ってワンダの遺体を目にしたソーが描かれていただけあって、相当の怒りっぷりでした。

最後に、冒頭一コマだけですが、イモータスの配下「インフィニティ・ウォッチ」の面々が描かれました。ちょっと調べたところ今回のイベントに合わせて集結させた既存キャラのマルチバース版のようなのですが…なんでこんなクラシカルな衣装なんでしょうか。

 

 

【 登場キャラクター】

キャプテン・アメリカ、ワスプ、ソー

アポカリプス・ツインズ(ウリエル、エイミン)

グリム・リーパー、イモータス

トニー・スターク、ハンク・ピム

Dr.ドゥーム、ビジョン

 

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