Children & Weapon Smith

MarvelComics(主にX-MEN)の紹介をしているブログ

Uncanny Avengers #14

ハボックの独白から始まります。

「ケイティ、これから大切なお話をするから、良く聞くんだよ。

今のパパとママの状況はどうなっているのか。

君達の未来がどうなってしまうのか。

君と過ごした楽しい日々がどこへ行ってしまったのか。

確かめなくっちゃいけないんだ。

”ヒーロー”と呼ばれた僕達は」

 

アポカリプス・ツインズの計画によりすべての未来が崩壊の危機に瀕する中、

征服者カーンは時間を渡り、今まさに消滅せんとしている

スーパーヒューマン達に救いの手を差し伸べて回る。 

ケーブルの未来にいるストライフ、ベノムと化したメイ・パーカー、トニーの甥アルノ・スタークが装着する未来のアイアンマン、2099年のDr.ドゥーム、国家警察の長官となったサイロック、デスロック化したアボミネーター。

そしてレッドスカルの元にも現れるカーン。

彼はエイハブだけを連れ、懇願するレッドスカルを置き去りにして

崩壊する世界を去っていくのだった。

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宇宙船アーク。

ローグとサンファイアはスカーレット・ウィッチを止めようと奔走していた。

「血気に逸るな、ローグ。ウルヴァリンは君が手を汚すことを望んだりはしないぞ」

「わかってるよ、志郎」

ローグは思い出していた。

クインバードの中でウルヴァリンがもう誰も殺さないと誓ってくれたことを。

だが、自分はどうだろうか。

 

そしてスカーレット・ウィッチの呪文詠唱が始まる。

ワンダーマンのイオンエネルギーを吸収しつつ自分の魔力を高めていくワンダ。

その様子を見て悲願達成の祝杯を挙げるアポカリプス・ツインズ。

「ローグ、いいか!?」「ええ!」

その場面に飛び込んできたサンファイアとローグ。

しかし間に割って入ってきたのはグリム・リーパーとダケンだった。

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ローグはG・リーパーに足止めされ、サンファイアにダケンの爪が迫るその時、

背後から獣の咆哮が響き渡る。

回復したウルヴァリンがダケンに切りかかったのだ。

「こいつの事は任せな、志郎。

お前はワンダーマンを引き離してくれ!」

 

すさまじいエネルギーの吸収に苦しむワンダーマン。

「ま、まだ続くのか」

「それももう終わりだ!!」

自由になったサンファイアがスカーレット・ウィッチの元からワンダーマンを引き剥がす。

 

ローグは改めて決意を固めると、ウルヴァリンからコピーした爪を出して

スカーレット・ウィッチに向かって行った。

「ローグ!よせ!」

ウルヴァリンの懇願も空しくローグの爪はスカーレット・ウィッチの急所を貫いていた。

「あんたは…、あんたは危険すぎるんだよ」

崖の上から落ちていく紅の魔女。

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自分の行いに呆然とするローグに一瞬の隙が生まれた。

その隙を逃さなかったのがG・リーパーだった。

背後から近づき、大鎌でローグの身体を貫く。

虫の息のローグを掲げて勝ち誇るG・リーパーにウルヴァリンが叫びます。

「やめろ!やめてくれ…頼む…」

「頼む、だって?ウルヴァリン。それは殊勝な心がけだ。

だがな、笑わせるな」

そう言うとグリム・リーパーはエネルギーを送り込む。

ローグの身体は蒸発し、そこには骸とも呼べない残骸だけが残るのであった。

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スカーレット・ウィッチの元に駆け寄るワンダーマン。

「ああ…、しっかりしろワンダ」

「呪文を…完成させなきゃ…、犠牲者が増える前に…」

「大丈夫だ、俺には十分な力が残ってる」

「嘘…」

「嘘なものか。俺は一度死んだ身。君が居なければ今の俺は無かったんだ」

そう言うとワンダにキスをするサイモン。

「サイモン、ありがとう…」

「さよならじゃない。俺は君を支え続けるんだ」

彼の悲しみは全身をイオンエネルギーに変換し、

スカーレット・ウィッチの身体に吸収されていった。

震える唇を動かし、最後の呪文を唱えるワンダ。

「ミュータントよ、目覚めなさい。

暴力に溢れる地球に別れを告げよう。

今こそ聖柩が動き出す。

悪魔を消し去り

今、ミュータントの星よ、目覚めよ…」

 

 

ついにアポカリプス・ツインズの目的であった「全てのミュータントを救済する呪文」が発動しました。しかしそこまでの犠牲は大きく、ワンダーマンはワンダに吸収されて消滅、そのワンダ自身も呪文を完成させながら絶命。さらにはローグまで無残な殺され方をして、凄惨さに磨きを掛けています。

流石に転換点となる回なだけ有って大ゴマ連発の迫力あるアートが続いています。その分読まなくてはいけない英文が少なくなって、ちょっとほっとしたりも。

冒頭に書いたハボックのモノローグは今の時点では何を言っているか全く分らない内容。この後数回このようなモノローグが出てくるので一応記載してみましたが、こういう伏線を張るための独り言っていうのは具体的な内容が少なくてなんとも日本語にしづらいものがあります。

最後に、カーンの悪あがき。いろいろな平行未来から人材をリクルートしています。自分にはほとんど背景を知らないキャラばかりですが、これって全員ヴィランなんでしょうか。

 

【 登場キャラクター】

ワンダーマン、スカーレット・ウィッチ

ウルヴァリン、サンファイア、ローグ

アポカリプス・ツインズ(ウリエル、エイミン)

グリム・リーパー、ダケン

 

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