Uncanny Avengers #8AU
アンキャニー・アベンジャーズ紹介、今回は8AU号です。
号数の後ろに付いているAUは同時期に行われていた「Age of Ultron」イベントのタイインを表しています。
各誌このAU号を出していたのですが、内容は本編に深く関わるものから、そうでない物までさまざまあり、本誌のこれは「Uncanny Avengers」にも「Age of Ultron」そこまで関係のない番外編となっております。
遥か未来、アークエンジェルの双子を攫った征服者カーンは
二人をレッドスカルのミュータント収容所に入れて徹底的に恐怖を植えつけます。
その後、二人をミュータントの救世主とせんが為、さまざまな時代において鍛えようとしていた。
今回はウルトロンが支配する時間軸の話。
カーンは双子をとある地下トンネルに連れて行く。
そこはハボックとローグの夫妻をリーダーとするミュータント集団モーロックスの拠点だった。
そこを訪れてきたのはこの世界を代表するヒーロー組織ディフェンダーズのリーダー、カーネル・アメリカだった。
カーンはウリエルとエイミンに試練としてカーネル・アメリカの抹殺を命じる。
「影から襲い暗殺者となるか、それとも戦って勝利し征服者となるか」
一同が会する場面に躍り出てカーネル・アメリカを襲うウリエルとエイミン。
カーネルは地下の住民を巻き添えにしないよう一旦退却し、ハボックが双子を足止めする。
逃げ出したカーネルを追う双子だったが、そこは歴戦の勇者が一枚上手で
逃げたと思わせて身を潜めていたカーネルは背後からウリエルに襲い掛かり双子を分断する。
しかし、落下した先にいたモーロックスを身を挺して守ったカーネルはウリエルの毒の翼刃を全身に食らう。
「ウリエルよ、躊躇するな。止めをさすのだ」
「・・・ですが、もう少し」
「まて!カーネルをやるなら、その前に俺を倒してからだ!」
ハボックが駆けつけます。
「行け!スティーブ!お前はこんなところで倒れちゃいけない!
俺がこのトンネルを守るように、お前は地上の人々を守るんだ!」
「お前の能力では我を傷つけることはできないぞ」
「強さとは相手を倒すものだけではないんだ、小僧!
無駄な抵抗に見えてもそれが大きな勝利に結びつくこともある!
お前のようにただ殺すだけの者にはわからんだろうな」
「我は革命を望んでいるのだ。
二つの種族が地上に居るのならば、残るのはより強い片方だけのはずだ。
我が育ったレッドスカル・オンスロートの時代ではそうやって人間がミュータントを蹂躙・・・」
「もう良い、ウリエル。おしゃべりはそこまでだ。
目の前の男も倒せないようでは、お前の民たるミュータントを救うことなど適わんぞ」
カーンが意識に割り込んできます。
ミュータントの未来のためと言われ血気に逸ったウリエルはハボックを両断します。
そして駆けつけたローグも串刺しにするのですが、戦いの中でウリエルの記憶を吸収したローグはウリエルに哀れみの目を向けます。
「あなた…ウォーレンの子供…??
それに、カーン…あいつはあなたと妹を利用している…。
あなた達を攫い、洗脳し、利用している」
父のことを、母のことを、そして自分でも正しくない者と知りつつカーンに従っていることを指摘されたウリエルは我に返り、違う世界とはいえ守るべきミュータントを傷つけてしまったことを激しく後悔します。
ローグを治療しようと飛び上がったウリエルだったが、待ち構えていたエイミンの攻撃でローグも死亡してしまう。
また一人守るべきミュータントの死に激高するウリエルだったが、
カーンは意に介さず、カーネルを逃がした二人は試験に失格だというと
戦利品としてローグのローブを掴むと未来世界の拠点に戻るのだった。
4145年のカーン王朝には数々のヒーローから奪った戦利品が並べられており、
その中にはソーのヨルンボルンも飾られていた。
セレスティアルズをも傷つけるその斧を目撃しウリエルとエイミンは何を思うのだろうか。
最初にも書きましたがあまり本編には関係の無いお話。強いて言うならば若き日の双子がヨルンボルンの事を知ったというところと、カーンに従ってはいるものの本心まではそうではないところを匂わせてるくらいでしょうか。
個人的にこの話の見所は若いウリエルとエイミン、13~4歳くらいでしょうか?エイミンの方が背が高いところとか、ウリエルが愚直に未来のミュータントを救うんだ!とか思ってるところが萌えどころかと思います。
…そういえば上で「ウルトロンの時間軸」なんて書いてしまいましたが、ディフェンダーズが活躍するのは「モーガン・ル・フェイの時間軸」でしたっけ?
【登場キャラクター】
アポカリプス・ツインズ(ウリエル、エイミン)
征服者カーン、カーネル・アメリカ
ハボック、ローグ(共にモーロックス)