Uncanny Avengers #7
太陽のすぐそば、ジェノサイド達アポカリプスの遺児はある地点を目指していた。
「目指す座標はここでいいんだな」
「その通り、あなた自身が座標でございます、我が君」
ジェノサイドの言葉に”疫病”イチスミが答えます。
「本来ならお前の子供がここに立つことになったろうにな」
「いえ、もはや私には過ぎたこと。私は貴方の僕、四騎士のペスティレンスです」
「そうだなイチスミ…、俺にはお前らのような部下が必要だな…
セレスティアルズに対するには」
ジェノサイドの見上げる先にはセレスティアルズ”ガーデナー”の巨体が広がっていた。
ジェノサイドはセレスティアルズとの盟に従い、新たなデスシードを賜ろうとしていた。その瞬間…
「貴様にそれを使う資格は無い!
アポカリプスの名を汚す者よ!われらアポカリプス・ツインズこそがホモ・スーペリアーの導き手となるのだ」
「我らこそアークエンジェルの後継者、正当なる現世の支配者!
このようなものは…我らの世には不要!!」
そう言うと手にしたヨルンボルンを振りかぶりセレスティアルズに切りかかった。
四騎士のウォーとファミンをも軽々と退けるアポカリプス・ツインズの妹エイミン。
そして神をも凌駕するセレスティアルズを両断し、デスたるジェノサイドをもねじ伏せるアポカリプス・ツインズの弟ウリエル。
恐ろしき双子がアポカリプスの遺産を覆い尽くすのだった。
アベンジャーズマンションではハボックがS.H.I.E.L.Dのニック・フューリー・Jr、
マリア・ヒルと先日のグリム・リーパーの死について対策を練っていた。
S.H.I.E.L.Dが手を回し、ローグの犯した罪は正当防衛として処理されることになった。
しかし、そんなハボックの政治手腕による解決にも
「特赦だって?あたしは奴を殺した。この事は一生背負ってかなきゃいけないはずだよ」
「あたしに任務だって?デスクワークでもやってろってのかい?」
とローグは態度を固くするのだった。
そんなローグに対して女性陣は難色を示すものの、ワスプはハボックとミュータントのイメージアップについて話し合いながら仲を深め、スカーレット・ウィッチはワンダーマンとの友情を確かめ合い、チームとして歪ながらも絆を固めていった。
そんな折、衛星軌道上の対宇宙前線基地PEAKに赴いていたキャプテン・アメリカとサンファイアから連絡が入る。
アポカリプスの宇宙船が何者かに襲われたという。
送られてきた映像にはウリエルがヨルンボルンを手にしている姿が映っていた。
「アポカリプスの zzz PEAKに向かって zzz」
キャップからの通信が途切れる。
「ソー、ここはあなたの力が…」
ハボックが振り返ると既にソーの姿は無かった。
PEAKではアポカリプスの宇宙船が眼前に迫ってきていた。
乗組員を全員逃がし、いざキャップとサンファイアが脱出しようとしたとき
キャップの脱出ポッドが起動しない。
それを見たサンファイアは自分のポッドにキャップを押し込めると独りPEAKに残るのだった。
「アマテラスの光も、ここまでは届かないか…」
宇宙船に突っ込まれたPEAKは炎上し、地球に落ちていく。
それを地上から待ち構えていたのは、雷神ソー。
だが、ヨルンボルンを構えた悪魔の映像を見たソーの脳裏にはかつての父の言葉がよぎるのであった。
『明日のことか、千年先のことか、お前の犯した間違いがすべての生命に破滅をもたらすだろう』
アポカリプス・ツインズのデビュー戦。さっそくセレスティアルズを真っ二つという相当なことをやっています。Uncanny X-FORCEで活躍したファイナル・ホースメンの四人はここで出番終了。双子のお母さんであるイチスミは保護されたのかな。
アベンジャーズは早速複雑な人間模様を見せている様子。ハボックとワスプは良い感じだが、ワンダーマンの秋波に対しワンダは冷静に「貴方とは兄弟のような関係」とかわしています。
最後はソーとサンファイアが格好良い見せ場を作って次回への引きとなっています。
地球に落ちてくるPEAKは、サンファイアは、キャップはどうなるのか。
【 登場キャラクター】
ハボック、キャプテン・アメリカ
ワスプ、ワンダーマン
ローグ、スカーレット・ウィッチ
ウルヴァリン、サンファイア
ソー、マリア・ヒル、ニック・フューリー・Jr
アポカリプス・ツインズ(ウリエル、エイミン)
ジェノサイド、セレスティアルズ(ガーデナー)