X-FACTOR TPB vol.10: Second Coming(1)
X-FACTOR第10巻の紹介です。#204-206とNation X X-FACTOR編を収録。
前回さらわれたモネを単身救出に言ったグイドという格好良い終わり方をしていましたが、ここでお話はX-MEN全体のクロスオーバーイベントSecond Comingに組み込まれます。
#204 ミュータント問題担当セクションの一室で司令官であるボリバー・トラスクと軍曹が映像を見ています。それは対X-FACTORの制圧シミュレーションであった。「ミュータントと言ってもテロリストであるX-MENと違って、X-FACTORはビジネスとして運営されている組織であって…」と唱える軍曹に対しトラスクは「奴らを廃…廃棄せよ」と言い捨てる。実はこの時のトラスクはバスチオンによって蘇らせられた傀儡であり、全てはバスチオンの「ミュータント殲滅」という意思のもとに行われていたのであった。
一方、X-FACTOR探偵社では新たな依頼人であり有名なヴィランでもあるアブソービングマンが、これまたスーパーヴィランである妻のティタニアの身辺調査を依頼しに来ていた。これを承諾しティタニアの尾行を開始するマドロックス・ロングショット・リクターの三人。この先に罠が待ち受けているとも知らずに…。
そしてモネを救出に行ったグイドは、誘拐の張本人であるバロン・モルドと対峙する。すわ戦闘か!と構えたその時、トラスクの派遣した部隊が二人を銃撃する。計らずも共闘する形となった二人は特殊部隊の包囲を逃れられるか!?
という事で唐突に割り込んできたX-MEN系一大イベント「セカンド・カミング」です。このイベントは復活した反ミュータント系ヴィランのバスチオンが、同じ思想を持つ悪人キャメロン・ホッジ、ウィリアム・ストライカー、スティーブ・ラング、グレイドン・クリードを蘇らせX-MENに総攻撃を行うというお話です。X-FACTORはその番外編的な形で同じく蘇らされた、ボリバー・トラスクがMRD(Mutant Response Division)を率いて攻撃してくるというお話です。トラスクはバスチオンにコントロールされてるのですが、自我の部分ではそれを快く思っていないという所がミソでしょうか。
対して不幸なのがバロン・モルド、モネを誘拐して悪だくみをしていたのに突然乱入した部隊に銃撃されてしまいます。ここらへんモルド≒ライターのピーター・デイビッドのようにも読めて面白いですね。
今回は一話のみにて公開。続きは改めてエントリを起こしたいと思います。